約 628,622 件
https://w.atwiki.jp/vocaloidchly/pages/26.html
作:伝票P&関西弁P 歌:KAITO 翻譯:No.13895 場面:傳K和關K通電話 (字幕):他們似乎用方言來講電話。 關K:我開動了~。 好好吃~。 應該差不多回到福岡了吧。 (手機響起)來了來了~。 喂? 傳K:喂?前輩嗎?謝謝你的照顧了,我現在已經回到家囉。 關K:殿下,你電話也來的太慢了,我很擔心耶。 傳K:「でんか」? 關K:因為如果說傳票P家的KAITO的話太長了,所以就取「傳」(でん)票P 家的「KA」(か)ITO。所以就是「殿下」(でんか)囉。 傳K:是說山田、淀橋的那個「でんか」(電化)? 關K:咦-電器用品?就用王子的那個不就好了?You are the prince of Kyushu (九州),這樣。 傳K:九州是個好地方喲Let’s GO! 可是,如果我是殿下的話,殿下…那關西…。 關K:叫我前輩就好了啦,殿下。 傳K:啥~你已經擅自決定了喔,真是敗給前輩了。 對了對了,我回來後搞錯站手扶梯的位置,結果想要往右邊站。還真有點 給它那個呢。 關K:福岡不是站右邊的啊? 我之前去東京的時候也猶豫了一下。 站左邊的 似乎只有關西這裡哪~。對了對了,我現在在吃你帶來的土產˙明太子 喔。無敵好吃的~。謝謝~。 傳K:啊,好吃嗎,太好了。那是店家跟我推薦的。 嗯?這是OO方言?還是 關西方言?哪一邊? 關K:那個是關西方言吧。真是,你關西方言中毒太深了,這樣不行啦。(舉起 手小聲快速說道)你這樣設定不對就整個跑掉了啦,要是用關西方言你的角 色設定就變了啦。 傳K:雖然這樣說,但是我不會分啊。呃-呃- MA(↓)KU(↑)DO(↓)? 不對,MA(→)KU(↓)DO(↓)?麥當勞的梗已經用過了?不行, 這種半吊子關西方言說出來好丟人。 關K:沒改過來、沒改過來啦。話說回來,福岡沒有圍巾嗎? 傳K:那是我唯一的自我認同啊…。 關K:那麼禁止殿下講關西方言。 傳K:那我今天已經沒辦法繼續聊了。 關K:殿下你病得不輕哪~。嗯,那,我掛了喔,8181。 傳K:8181。 翻譯:No.14010 字幕 講方言的他們似乎在通電話。 関K「我開動了」「好吃~!」「差不多應該到福岡了吧?」 手機響了*(麥當當的鈴聲XD) 関K「來了來了。喂喂?」 伝K「喂喂前輩嗎?受你照顧了。我已經到了唷。」 関k「殿下,你電話太慢打給我了!我很擔心你耶?」 伝k「でんか?」 関k「啊,因為稱呼你為”伝票P家的KAITO”實在太長了,所以簡略了。」「”伝(でん)”票P家的”K(か)”ITO。這樣懂了嗎!」 伝k「跟O田或是O橋有關的嗎?電化?」 関k「咦?電器製品?交給王子不就好啦?」「YOU~ARE~THE~PRIN~CE OF 九州~」「就是這樣!」 伝k「九州可是個好地方唷Let's GO-!」「不過,像是殿下什麼的...殿下啊、那個関西ㄑ...」 関k「我的話叫前輩就可以了!殿下」 伝k「什...!?真是的,已經自己決定好了嘛!真是拿前輩沒辦法啊。對了對了、我啊回來的時候搞錯電扶梯的位置,站錯站到右邊去了。...有點被傳染的太嚴重了耶。」 関k「福岡是空右邊的啊?我也是去東京的話就會有點猶豫~空左邊的只有関西而已嗎~?」「對了對了、現在在吃你送禮給我的明太子。超級好吃的!謝啦~」 伝k「啊,好吃嗎?太好了~那間店很推薦唷。...唔嗯?咦,這是博多腔?関西腔?哪一個~?」 関k「是関西腔啦!等一下,你關西腔被感染的太嚴重了!這樣不行啦」(舉起手小聲說)「因為原本就只有一點點設定不一樣,我們底子可是同一個聲音啊!你說関西腔的話角色不就重疊了。」 伝k「說是這樣,但我分不出來啊!唔嗯、呃,麥↓當↑勞↓...不對!麥→當勞↓。啊麥當勞捏他早就玩夠了對吧!」「不行、這種半調子関西腔真是有夠丟臉...」 関k「沒有治好沒有治好!是說在福岡(麥當勞)不是叫做麥當(マック)嗎?」 伝k(震驚)「哇啊...我唯一引以為傲的特點(博多腔)啊~」 関k「真是的-!禁止殿下講関西腔了!」 伝k「這樣的話,我今天就不能說話了...」 関k「殿下病的很嚴重耶。嗯...那掛斷囉,掰掰!」 伝k「掰掰」
https://w.atwiki.jp/kotozora/pages/55.html
東條操『分類方言辞典』 「全国方言辞典」の序言の中で、辞典の利用価値を倍加するために、部門別索引と標準語から方言を求める索引とをやがて補いたい希望を述べておいたが、今回漸くその索引を改編した標準語引分類方言辞典と「全国方言辞典」の補遺篇とを合せて公刊する運びになった事は、まことに本懐の至りである。 辞典本来の性質からいうと、方言辞典としては俚言を五十音順に排列した「全国方言辞典」式のものが最も本筋のものであるが、使用者の側からいうと、その用途に従って部門別分類のものも標準語引のものも、時には地方別のものも必要となるわけである。この中で、地方別のものには従来、各地で出版されている方言集の類ー巻末の方言集書目抄参照1をそのまま利用する事ができよう。 本辞典の第一部ともみるべき標準語引分類方言辞典は、第一次分類を意義に基づく部門別とし、次に各部門内を標準語による五十音引としたもので、いわば部門別と標準語引とを併せたものである。部門の分け方は必ずしも世間一般の例にならわず新規準を立て、全語彙を意義に従って分類した。新規準による分類体系の詳細と引き方とについては別に説明するところによって承知されたい。 二 なお、利用者の便宜のために、二種の一覧と全語彙の標準語索引とを附載した。もちろん標準語索引は、標準語の確立を見ない今日、いわば共通語または東京語による索引である。分類方言辞典は、その性質上その俚言の分布や用例等をも掲ぐべきであるが、既刊「全国方言辞典」との重複を考えこれを省いた。参照の労をとられれば幸である。 第二部ともいうべき補遺篇は「全国方言辞典」に漏れた主要な俚言を集めたもので、最近刊行の方言集などを主材とし、特に資料不足の地方の俚言を補充するに努めた。また南島語彙については、島袋盛敏氏の稿本疏球語辞典から同氏が親しく選択した重要な語彙を同氏の好意によって収録することを得た。 前年「全国方言辞典」を出版した際全国の熱心な読者諸賢からいただいた激励や教示は、著者をいたく感激させたが、これらの中の貴重な資料は、国立国語研究所地方調査員各位から寄せられた増補語彙とともに、その主要なものを本篇に収めることを得た。都竹通年雄氏の好意により助詞助動詞などに関する同氏の研究を本篇の終りに載せたことも、その方面の資料の多くき割愛した本辞典・としては、読者のためにこれを喜びたい。 巻頭のアクセント分布図は、本辞典のために平山輝男氏が最近の踏査に基づいて作図したもので、これによって全国各方言のアクセントの性質の大観を得ることができる。教授の好意は謝するに余りがある。 本辞典の出版には、東京堂の増山、石井両氏の尽力のほか、国立国語研究所の岩淵悦太郎氏及び柴田武、林大の両氏の配慮によるところ多大である。上記の諸氏に対して深厚の謝意を表したい。 例によって千葉大学助教授大岩正仲氏は、分類の企画を初め編集から校正に至る一切の仕事を担当した。協力者というよりは共編者としての同氏と、氏を助けた大橋弘子、野口伸子の両君に感謝する。 昭和二十九年文化の日 学習院大学にて東條操
https://w.atwiki.jp/kotozora/pages/58.html
凡例 一、採録した方言は、主として既刊未刊の方言集から信頼するに足ると判断した報告を引用したものであって、これに編者の直接採集によるもの若干を加えた。 一、方言集からの引用には文献名を注すべきであるが、便宜上おおむねそれを省略した。たゞし、江戸時代の文献によるもの及び明治時代の南島文献によるものは書名を注した。 一、使用上の便宜を考えて、見出しをなるぺく多く立てる方針をとった。学問的には一項目にまとめるべきものを數箇所に分散掲出したこともあるが、その場合には必要に応じて他を参照し得るように↓印をもって関係語彙を指癇することに努めた。 一、同じ語原に由来すると考えられる語、同じ語の意味変化と考えられるものは、なるべく一項目におさめ、語義の違うごとに①②③の番号をつけて区別した。その番号の語義を有して語形の少しく相違している語がある場合は、同じ番号の下に見出しと同じ太字体をもって掲げた。 一、慣用句は、索出の便宜のために、おおむね冒頭の一語の位置に排列し、その語のみ太字で示すことにしたが、時に全句をもって排列したこともある。 一、語彙の排列は、方言を表音式に書き表わしたものの五十音順による。たゞし、「てぃ」は「て」、「とぅ」は「と」に準じたが、「くゎ」は「か」の位置に置いた。時に「ぢ」「づ」を用いた場合もあるが、現代語に於ては殆ど「じ」「ず」と区別の無いことが多く、排列には全く「じ」「ず」と同じ取扱いをした。長音符は、第一音節につく場合のみおおむね第一音節と同じ母音として取扱ったが、そのほかの揚合はそれが無いものと同様に排列した。 一、品詞は略符 [代][動][形][形動][副][連][接][助][助動][接頭][接尾]をもって示した。[形動]は形容動詞、[連]は連体詞の意である。単語でないものはおおむね[句]としたが、時に用法に従って[副][動]などと示したところもある。品詞名の注記を欠くものは、品詞の所属が不明であるか、又は名詞の場合であって、その際には訳語と同じ品詞の語を用いることを心懸けた。 一、語原又は語の構成を、括弧の中に漢字によって注したものもあるが、多くの不明のものと共に誰にでも直ぐ考えつかれるようなものにはこれを省略した。 一、努めて例をあげて語の用法を示すことにしたが、これによって品詞名注記の欠を補うこともでき、動詞の活用の種類を推察することができる時もあるであろう。たゞし、この場合その語の前後はおおむね普通語によって、分りやすいようにした。 一、関係語或いは原形などを知り得るように、↓印をもって、努めて参照すべき項目を指示することにした。 一、使用地域は、古文献によるものを先にあげ、次に現代の分布を、いずれもおおむね東北から西南への順序で示した。 一、現代の方言の使用地域は、おおむね郡名をもって示し、広く通用していると思われるものは県名(鹿児島県の一部及び旧沖繩県は「南島」とした)、極めて限られていると思われる場合は町村名を示した。国名はなるべく避けて県名に従ったが、古文献によるものは勿論、現代の地域についても、必要に応じて国名をもって示したこともある。郡名及び国名は、巻頭に添えた地図によってその位置を知り得るようにした。地図は最近の郡名を頭二字の略記によって示したが、本文中には時折旧郡名をも用いているから、必ずしも一致しないことがある。 一、現代方言として採録したものも、明治後期から昭和までの報告調査によるものであるから、使用地域として示した地方でも既に廃語となって、今日通用していないことがあるであろう。 一、使用地域として記した地名は、それらの地方で使われることを示すものであって、それらの土地だけにしか行われないという意味ではない。 一、書名を注記して引用した古文献は、慶長年間の日葡辞書以後、物類称呼を初めとして三十部以上になるが、それらのうち略称によって示したものだけを左に示す。括弧内が使用略称。 重訂本草綱目啓蒙(重訂本草) 仙台言葉以呂波寄(以呂波寄) 方言達用抄(達用抄) 堀田正衡・仙台方言(方言考) 大里源右衛門・仙台方言(仙台方言) 浜荻仙台部補遺(浜荻補遺) 新撰大阪詞大全(大阪詞大全) 菊池俗言考(俗言考) 南島八重垣(八重垣) 浜荻(はまをき)と名づけられた書物は、東北の庄内及び仙台と九州の久留米との三種を採り用いたが、いずれもその地名によってどの浜荻であるかは直ちに分るであろう。特に他地方の言語についての資料とした場合は例えば「庄内浜荻」というように断った。 一、古文献のうち、俚言集覧、常陸方言、久留米浜荻の三書には、明治に入ってからの増補が加えられている。これらの増補はむしろ現代方言として採録すべきであったが、いちおう「俚言増補」「常陸補遺」「浜荻補足」と明記して古文献中に併載した。 一、方言表記以外の一切の仮名遣は、現代かなづかいを守ったが、当用漢字及びその音訓は全く顧慮することをしなかった。当初、当用漢字の範囲内で書こうと試みたが、とうてい不可能であることを知ったからである。
https://w.atwiki.jp/blguide/pages/194.html
小説 いつき朔夜 久我有加 桜木知沙子 菜槻さあり 菱沢九月 漫画
https://w.atwiki.jp/kashiba/pages/20.html
記事募集中です! 【よさり】 夕刻または夜の意味で使われている。古語「夜さり」に由来していて、近畿一円のお年寄りが使う。 【おとろしい】 奈良県全域で「面倒くさい」の意味。ちなみに大阪では「面倒な」「厄介な」の意味で「怖い」に近い感情が含まれるが、奈良では「怖い」という感情ははいらないので、誤解を生じることがある。 【どろこす】 「溢れる」の意味。(用例)「お風呂がどろこしてる。」「大雨で、トユがどろこしている」。香芝市、広陵町、王寺町のそれぞれ一部の地域で使われているのが確認できる。 【きんの】 「昨日」の意味で、音便による変化。 【こーつと】 「えーっと」の意味。近畿一円のお年寄りが使うようです。 【はび】 蛇の「まむし」のこと。
https://w.atwiki.jp/fertcg/pages/489.html
第4弾に登場した、属性付アイテムカードの総称。 効果は2つに分かれ 1.所持ユニットが該当属性を持っていると発揮する効果 2.所持ユニット以外に該当属性を持つユニットがいる場合、発揮する効果 1は該当属性を持っていないと効果を発揮しないが、属性が合わなくても装備そのものは可能である。 2は該当属性を持つユニットがフィールドにいればいいため、敵ユニットに該当属性があれば使用できる。 アイテムカード、護符カード R4-048 【炎】の護符(属性) ★ R4-049 【雷】の護符(属性) ★ R4-050 【風】の護符(属性) ★ R4-051 【氷】の護符(属性) ★ R4-052 【理】の護符(属性) ★ R4-053 【光】の護符(属性) ★ R4-054 【闇】の護符(属性) ★
https://w.atwiki.jp/kotozora/pages/59.html
方言辞典の本質は国語の方言語彙を記述し登録する点にある。 国語の方言語彙は、言うまでもなく国語そのものの語彙である。従って、正確な意味での「国語辞典」は、方言語彙をも含まなければならない。本来の国語辞典は、「普通語辞典」乃至は規範意識を有する「標準語辞典」とは別箇の存在であって、現代普通語のほかに古語をも収載することは勿論、古今の方言をも採録すべきものであるが、従来の国語辞典が方言を殆ど載せないのは、恐らくは事実問題として、不可能であることが原因となって、十分に方言にまで記述が及ばなかったのであろう。やむをえないことではあるが洵に遺憾なる事実である。 方言は未だ開かれざる国語の宝庫である。国語の語彙の一半をしか職録しなかった国語辞典は、方言をも採録することによって、初めて国語の語彙の全貌を記録することができる。リンクヮ(茶釜の把輪)、ヨポウ(液体をつぐ時に容器の尻に伝わること)そのほか無数の命名表現があることを知れば、国語の語彙がいかに豊富であるかということが理解されるであろう。僅かに本辞典に収載した方言だけを加えることによっても、国語はその豊満さを倍加するに違いない。 方言辞典は、古語に重点を置いた「古語辞典」が国語辞典の一種若しくは一部として有り得る如く、国語辞典の一環として存在するものである。従って、将来理想通りの国語辞典が現れるならば、方言辞典は古語辞典と共にその中に統合されるべきものである。 方言辞典の本質が斯くの如きものであってみれば、方言辞典の形態は当然この「全国方言辞典」の如きものでなければならない。 語義によって分類彙集し、或いは標準語からそれに対当する方言を索出するような形式も考えられるが、それは本質的に「方言索引」の域を出ないものであって、方言辞典としての性質を没却したものである。 あらゆる方言語彙を記述し得る形式は、方言語彙の五十音順排列乃至はそれに準ずるものしか無いであろう。 方言語彙の表記を音声符号によってすることも考えられるが、それは、全国諸方言の語彙事象を記述すべき辞典の語彙の表記としては、本質的に疑問があり、且つ事実上不可能に近い。音声事象は音声事象として独立別箇に記述すべき重要なる研究事項でもあるのである。 本辞典に於ては、語彙を表示するのに仮名を用い、仮名遣にこだわることなく語形を表示したが、音声を精密に表記することを期しはしなかった。語彙の表示は国語の音韻意識にもとづくことが必要にして十分なる条件であると、信ずるからである。 ○ 国語の歴史悠久數千年、非常な発達をして今日に至っているが、いかなる原因によって新語が生れ、いかなる方法をもって新語が作られているか。国語史の原理の研究は従来その資料を殆ど過去の文献語にのみ求めていたが、資料を方言に仰ぐことによって、眼界大いに開けるものあるを疑わない。 国語史原理の有力なものの一は、少しく語形を変えることによって分化した意味を表現する方法である。ウチ・ブチ(打)とムチ(鞭)、ヲシ(借)とホシ(欲)との如き類であるが、本辞典に収録した語彙を精査するならば、それがいかに有力に働いた原理であるかを知るであろう。日(比)と火(非)、上(加美)と神(加微)とは、或いは語原を異にするかも知れないが、特殊仮名遣の相違のみを根拠としてそう考えるならば早計である。 コ(粉)とコナ、タネ(種)とサネとの如きも、かようにして発生した語であろう。よく同義語ということが言われるが、厳密なる意味に於ける同義語は存在することが無い筈である。コナは本来「屑物」の意味が添加されたものであり、サネは種のうちでも実の中にある果物の種などを特に区別した表現だったようである。かような事も方言を観察することによって推定し得るのである。 語義の変遷については、例えば紫陽花の意味に転用した「七面鳥」の如き、或いは諸種の意味に転化した「南蛮」の如き、資料として多くの好例を見出すであろう。特に、普通語として原義の失われている語については、方言の考察によって初めて本義を知ることができる。「蛇がコワイ」「流行がスタル」の如き、その一例である。 語そのものの成立には、その語を使用する人々の生活が結びついている。蚊と言って蟆子を意味し、普通の蚊を特に「夜蚊」と称して区別する如く、或いは虹を「鍋鉉」と表現する如く、対象の把握の仕方或いは表現の方法は必ずしも国内一様ではない。日本人の物の見方考え方を考察する場合には、普通語のみならず方言についても観察を怠ってはならないのである。 語の構成論に於ても、普通語には僅かに。ゴムケシ(消護謨)の一語ぐらいしか見当らない特殊な構成が、或いはカギッツルシ(自在鈎)或いはトリクサ(薬草採取)の如き若干例を加えることによって、何等かの解釈を要請されるであろう。 文法事象については、独立に方言文法論が成さるべきものであり、語彙辞典としては殆ど触れるところが無いが、少數の助動詞助詞或いは接辞を取入れてある。品詞名の注記は甚だ統一を欠くが、それは寧ろ今日の文法論の反映である。標準語文法についても多くの疑問を存するが、方言を考えることによって、再考熟慮しなければならない事柄の一層多いことを知るであろう。本来形容詞の一用法であるコタエナエを副詞とし、ベシの連体形から出たベーを助詞としたのも、やむをえないところである。 音韻事象についても、独立に音韻論が成さるべきものであっで、語彙辞典の記述するところではないが、国語音韻論の資料としては、音韻転化の例としてかなり多くのものを取出すことができるであろう。それらを整理することによって、転化の方向について或る程度の法則を立て得る可能性もある。例えばコーバイモ・コーボイモ(馬鈴薯)は直接の転音でなく、もとコウバウイモからの音韻分化であり、フーゾ・フーヅーバナ(紫雲英)はホーゾーパナからの転化であろうという推定が、法則性を根拠としてなされるかと思う。 古語の解釈の上に方言が参考となることは、伊久里(万葉集)、麻賀礼(古事記)そのほか若干の優れた先例があって多くを言う必要も無いが、大辞典の活用によって更に新見の生れる可能性も多い。謡曲安宅の「かほど賤き強力に太刀刀を抜ぎ給ふは。めだれ顔の振舞は臆病の至か」は、メダレ、メダレヲカウ(人が弱いとみるとつけあがる)の方言が参考となるし、浄瑠璃女殺油地獄の「とどしては手もとゞかねば立上り」はトドスル(坐す)によつて正解が得られる。 語原の研究に方言が役立つことも言うに及ばないところである。俗語のアベコベ(反対)が「彼方此方」の意であることは類例によって明かであり、オジャン(終)は従来の語原説のほかにジャミ・ジャミルとの関係から有力なる一説を立てられるであろう。或いは「家」の語原を「上」の分化と考定し、或いは「星」の語原を斑点として把握した名称であろうと推定することも、本辞典の関係語彙を比較することによって、或いは強められ或いは思い着かれるところである。 地名の研究は地理学上に重要な意味を有しているが、その多くは今日の普通語では既に解し難くなっている。方言を参考するならば、例えば太平洋岸の所々にあるスカ・スガという地名にしても、その命名の由来が推定できるし、また千葉県の四街道という地名が、遠く香川県に四辻の意味で日常語として行われている事実は、それが偶然の一致であるかどうか、研究すべき問題となって来るであろう。 方言研究の上にこの辞典が有用であることは勿論言うまでもない。方言区画説と方言周圏論との対立乃至並立に関しても、依拠資料に多少の地理的偏倚があるから断定的根拠とすることは憚るべきかも知れないが、収載語彙の分布状態を検討することによって、従来の見解を一歩進め得ることだけは疑い無い。蛙又蟇を意味するドンク(九州)が遙かに離れた福井県に行われていたり、打消のナンダ(近畿)が群馬県の一隅にあったりするようなことは、大いに考えさせられるところである。 理念としての標準語は遺憾ながら未だ定立せられていないものであるが、将来これを制定する場合には方言からも遣珠を拾ってこれを加え、表現力に富む優れた言語にしたいものである。本辞典はそのためにも多くの資料を提供するであろう。魚のシラコ(雄卵)に対して、雌の卵をマコと称し、一人で物を担ぐに対して、二人で担ぐことをツルまたはカクと言うが如き、今日の普通語には区別する方法が無く、方言に於てのみ区別し得るものも少くない。或いは名も知れぬ多くの星を「糠星」と称し、横坐りを「流れ膝」と言うが如き、思わず膝を叩かしめられるような表現も多い。これらのうちには、標準語の制定を待つまでもなく、文芸家あたりに拾い上げられて普通語に昇格せしめられることが望ましいようなものもある。 国語教育に於て方言矯正ということは重要な一部門であるが、本辞典はそのためにも役立つように配慮した。往年の方言撲滅論は論外として、方言必ずしも全部改むべきものでないこと前記の如くであるが、一国の言語が分裂し、同じ国民でありながら言語による十分なる意思の疎通を欠くことは、憂うべきことである。全国共通の言語の用いられることが理想である。少くも郷土語と共に普通語にも熟達し、普通語によって十分に意思の表現ができるまで習熟せしめることは国語教育の任務である。たゞ、地方に生れ地方に育った者にとっては、或る語が方言であるか否かを判じ難いことも少くないようであるが、その際にも本辞典を役立てることができるであろう。例えばシアサッテを明々々後日の意に用い、ヤノアサッテを明々後日の意に使うのは、普通語の言い方でないから、明々後日の意味のヤノアサッテはシアサッテと改め、明々々後日の意味のシアサッてはヤノアサッテと言うように心懸くべきである。或いは蜥蜴をさしてカマキリと言っているならばトカゲと改むべく、蟷螂を意味するトカゲという語を使っているならばそれをやめてカマキリと言うように注意する必要がある。本辞典に於ては、漢字を用いた語解の次に仮名書きしたものがおおむね今日の普通語を示したものである。たゞし、アメンボ・アメンボー(水馬)、クルブシ・クロブシ(踝)などの如く、いずれの語形を標準語と認むべきか定め難く、普通語としても動揺しているものについては、仮名書きを必ずしも統一してないが、標準語としての独断を避けるためにはやむをえまいと考える。 普通文の中に時折方言が混在し或いは引用されているような時も、この辞典を利用することができる。例えば文部省著作教科書「高等国語」(一上)に、「関の小まんが米かす音は一里聞えて二里ひびく」とあるが、このカスは普通の国語辞典に解説されていない意味であって、本書によって初めて、中部地方から近畿にかけて行われる「米をとぐ」という意味の用語であることが分るであろう。同じく「中等国語」(一(3))野口英世のことを扱った一文中に「てんぼう」という語が見える。これは国語辞典でも採録しているが、この語が東北を主として本州東半部に使われているということは、本書の「てんぼ」を見て初めて知り得ることである。 獅子文六の「てんやわんや」がいかなる語であるかを知りたいような時も、この辞典を見れば、それが江戸時代の文獻に採録されており、類似した「てーやわいや」という語が使われている地方のあることも分る。火野葦平の赤道祭に出ているアカングヮーユ(人魚)という琉球語の語原が赤児魚《アカングワーユ》という意味から来ていることも、本書によって知り得るところである。 ○ 本辞典編纂の趣旨、方針並びに効用とも言うべきものは前記の如くである。 編纂の方針は正しいと信じるが、何分にも全国方言辞典は殆ど本邦最初の企てであるから、理想通りのものを作ることはできなかった。資料の多くが従来の方言研究家の業績に頼ったものであり、全国にわたって実情を吟味することは不可能であったから、或いは誤記誤報をそのまゝ採り用いたものがあるかも知れないことを虞れる。現代文献についても古文献についても、比較研究の結果その誤りと息われるものを或いは正し或いは省いて、おおむね信じ得る語彙をのみ採録したつもりではあるが、なお今後の補訂に俟たなければならない。 本辞典の言わば効用については、仮りに数項を数え立てたが、そのほかにも利用の仕方はあるであろう。それらの利用方法のうちには、普通語から方言を索める索引を必要とするものもある。索引は、方言辞典として本質的に必要なものではないが、辞典の利用価値を一層大ならしめるものであって、これを欠くことは編者の本意ではない。今は諸種の事情によって省かざるを得なかったが、機会を得て補いたいと考えるものである。 東條操『全国方言辞典』
https://w.atwiki.jp/kotozora/pages/60.html
あ [代]①私。自分。「アが家」「アが言ったではないか」和歌山。②おまえ。あなた。三重県志摩郡。 あーぐす (赤胡椒の意) とうがらし。 南島与論島。 あーけ↓あげ 蜻蛉。とんぼ。鹿児島県種子島。あーげ 仙台。 あーしいじゅ(アーセ魚の意)焼賣魚。南島黒島。 あーせ↓あわせ ①醤物。南島(混效験集)。②朝食。長野県西筑摩郡。 あーとーと↓あとーだえ ①神前でとなえる詞。南島(八重垣)。あーとと 壱岐。②巫女。みこ。南島喜界島。 あーぱ↓あっぱ 祖母。南島小浜島。 あーほ↓あほ 子馬。岩手県江刺郡。 あーほあーほ [感] 馬を呼ぶ声。岩手県九戸郡。あーぼあぼあぼ 秋田県鹿角郡。 あーまふぃんま (赤真昼間の意)まひる。白昼。南島喜界島。 あーゆい[動] (古語あふ)闘う(人間の闘争には言わず)。南島喜界島。 あーら ↓あわら ①湿地。静岡県駿東郡・長野県諏訪郡。②不毛地。静岡県富士郡。 あい ①暇。三重県志摩郡・高知。②平常。岐阜県恵那郡。 あい 川や池沼などの底に沈澱している泥。淡路島。 あい ①粃。しいな。栃木県安蘇郡・群馬県山田郡。②唐箕から出る実のある藁。栃木県安蘇郡。 あい↓あえ①薪。三重県度会郡。②雑木炭。広島県山県郡。 あい 細毛があって肌を刺すような草。青森・秋田。 あい 菓子の名。牛皮。奈良。 あい ↓あーゆい 喧嘩。南島石垣島。 あい [代] ①私。八丈島。②彼。三重・和歌山・香川・隠岐・佐賀・鹿児島。 あい [感]人の呼ぶに答える詞。はい。関東(物類称呼)。 あいきぞめ (歩き初めの意)里帰り。静岡県川根地方。 あいくさ ↓わきくさ 腋臭。わきが。新潟。 あいくさい [形] わきが臭い。飛騨。 あいぐち 胡坐。あぐら。 「アイグチかく」加賀(物類称呼)・新潟・富山。 あいこ ①蜉蝣。かげろう。福岡県浮羽郡。②いらくさ。岩手県盛岡。 あいこ ↓わいご 腋臭。わきが。和歌山・淡路島・四国・大分。 あいこよび 河鹿。和歌山。 あいし (相衆の意)妻。新潟・富山。 あいじや[句]↓あいべ 行け。仙台(浜荻補遣)。 あいずり (藍摺の意)初茸。南部及び近江(物類称呼)・滋賀県愛知郡。 あいたけ (藍茸の意)初茸。因幡(物類称呼)・島根県安濃郡・岡山・香川県小豆島。 あいて [代] きみ。おまえ。奈良県吉野郡・三重県南牟婁郡・和歌山県東牟婁郡。 あいども ①漁船の艫の右端部。上総。②網船の統制者。上総。 あいどり 餅つきの相手。青森・岩手・宮城。 あいどん [接] けれども。しかし。長崎。佐賀。 あいな ↓えーな 兄。長兄。若主人。南部(物類称呼)・盛岡(御国通辞)・秋田。 あいなー 花嫁。南島八重山。 あいのかぜ (古語あゆのかぜ)↓どよーあい 北東風。北は北海道・青森から南は山口にまで及ぷ日本海沿岸地方。たビし所によっては北風・北西風を意味し、新潟以南では東風をいう所も多く、富山・鳥取の所々では南西風をざし、鳥取・島根には南東風または南風をいう所もある。 あいのをしば 紫陽花。あじさい。伊豆八丈島。 あいのでばな 女が年頃になって美しくなる頃。長崎県上五島。 あいのもん 間食。京都。 あいぶ [動] ↓やーぶ あるく。歩む。仙台(浜荻)・宮城・福島・群馬・静岡・岐阜県山県郡・和歌山県企婁地方。 あいべ [動] (アイブの命令形)あるけ。常陸(常陸方言)・伊豆大島・静岡県田方郡・山梨・長野県西筑摩郡・飛騨・三重県度会郡。 あいべい [動] 同伴して歩行すること。一緒にあるけ。行け。仙台(方言考)。 あいへんど 応答。返答。青森・岩手・宮城。 あいへんどー 人をあしらう事。仙台(浜荻補遺)。 あいへんとーうつ [句] 抗言する。香川県高松。 あいまぜ 他人の仕事などに手を出すごと。高知。 あいもの↓あえもの ①乾魚塩魚など。新潟。②鮮魚乾魚塩魚など、すべて魚類。対馬。 あいやい [感] 返事の詞。いいえ、どう致しまして。愛媛県喜多郡。 あいよいびき 河鹿。和歌山県東牟婁郡。 あいろ 右舷に使用する櫓。三重県北牟婁郡。 あうだ 畚。もっこ。南島石垣島。 あうち (アウツの名詞化)①うちわ。団扇。島根県鹿足郡。②唐箕。愛知県葉粟郡。 あうち 祖父。南島小浜島。 あうつ [動] ↓あおつ あおぐ。美濃。 あえ ↓あい 燃料としての柴。岐阜・三重。 あえ ↓あい 物の出来揃わぬ事。 「アエがある」「アエが出来た」常陸(常陸方言)。 あえ [代] (古語あれ)①私。和歌山。②きみ。和歌山県新宮。 あえがき ↓あえる 木練柿。きざわし。鹿児島県肝属郡。 あえくる [動] ↓あえる 愚弄する。嘲弄する。鳥取・徳島・大分・福岡。 あえもち ぼた餅。和歌山。 あえもの ↓あいもの 乾魚塩魚の総称。新潟・岡山。 あえる [動] (古語あゆ) ↓あゆる ①果実などの熟して落ちること。筑後久留米(はまおき)・兵庫・鳥取・徳島・山口・九州。②汗たどの滴り落ちること。徳島・大隅。③膿などの流れ出ること。出雲。 あえる [動] ①もてあそぶ。からかう。「猫をアエル」兵庫・鳥取・高知。②野菜などをもんでやわらかくすること。高知。 あお ①小鰤、いなだ。仙台(浜荻)。②鰤。ぶり。青森・宮城.③新米。山口県玖珂郡。④黄色。越後・飛騨・福岡。 あお ↓おー 籾ののぎを打落したり大豆や胡麻などのざやを打って実を出したりする時に用いる大木槌、岩手・宮城・伊豆。 あおい [形] うこん色。盛岡(御国通辞)。 あおいきつく [句] 走ったりして息の切れること。筑後久留米(はまおき)。 あおうり 菜瓜。京(物類称呼)。あおた尾張(尾張方言)。 あおがらいも (青柄芋の意)ざといも。秋田。 あおぎた (青北の意)①初秋の北風。やや強く、青空のことが多い。主に中国以西。②八月の北風(初めに雨にそいて吹き後はよく晴れて吹く)。伊熱国鳥羽或は伊豆国の船詞(物類称呼)。③八月の風。畿内及び中国の船人(物類称呼)。 あおくさや 青物屋。やおや。加賀(加賀なまり)。 あおぐも (古語あきぐも) ↓くも 青空。岡山市。 あおさかな うろこの無い魚の総称。長崎県千々石。 あおさかぶ ↓さかお 青大将。仙台(浜荻)。 あおじ かわぜみ。広島県豊田郡。 あおじ 紺木綿。滋賀県蒲生郡。 あおじ 皮膚の内傷で青くなったもの。「アオジが入る」愛媛県松山。 あおしか 羚羊。かもしか。山梨。あおしし 東北地方・新潟、 あおす [動] 柿の渋をぬく。あわす。さわす。熊本。 あおずけ 新漬。一夜漬.静岡・長野・岐阜・冨山。 あおそ 青大将。近江(物類称呼)。 あおた 興行物などを無料で押入って見る者。大阪(大阪詞大全)・福井県敦賀・滋賀県甲賀郡。 あおたたく [動] あおむく。ぼんやりしている。長野県下伊那郡。 あおだち ↓あおらち 青大将。長野県西筑摩郡。 あおち ↓あおつ ①物の動きによって起る微風。あおり風。淡路島。あおちかぜ岡山。②団扇。うちわ。岐阜・奈良・島根。 あおつ [動] ↓あうつ ①煽る。あおる三重・和歌山・京都・島根。②風を受けて揺れる。「ろうそくの火が風にアオツ」和歌山。 あおなぶさ ↓なぶさ 青大将。津軽。 あおのろし 青大将。東北地方。 あおはち 初茸。尾張(尾張方言)・美濃三河尾張(物類称呼)・愛知。 あおばな ①女郎花。おみなえし。飛騨②鴨跖草。つゆくさ。畿.内(物類称呼) あおびき ↓びき あまがえる。青蛙。唐津(物類称呼)・岡山・山口・徳島・高知県安芸郡・九州。あおびっを 仙台(浜荻)・東北地方。 あおひきどんくー ↓どんく 青蛙。長崎(筑紫方言)。 あおまめ そら豆。奈良。 あおもち 愛人。情人。長崎。 あおらち 青大将。長野・富山。あおろじ 新潟・長野。 あおる [動] ①板や蓆などで強くあおぐ。或はあおぐように手を動かす。九州(日葡辞書)。②打つ。なぐる。静岡・佐渡。 あおれ [動] 走れ。仙台(以呂波寄)。 あか①生れ子。赤子。庄内(浜荻)。②女の子。少女。山形・愛知県幡豆郡。 あか 古米。山口県玖珂郡。 あか 酒。中国地方・大分。 あか 大波の間の小さい波。神奈川県中郡・静岡県田方郡・伊豆大島。 あか 田畑。のら。 「アカへ行く」常陸鹿島(常陸方言)・茨城・千葉。(参考、俚言集覧「上総山辺郡にて田なと耕へす人をアカフドと云」) あか (仏教語閼伽の転)①水。薩摩(物類称呼)。 ②仏。千葉県山武郡。 あが [代] (古語あ) ①われ。おのれ。「あの男はアガばかりよいようにしている」八丈島・三重・奈良・和歌山。②きみ。おまえ。高知・長崎・鹿児島。 あかあか [副] 心をひやすざま。ひやひや。新潟。 あかい [形] 明るい。大坂(浪花聞書)・近畿以西。 あがい [副] ↓あげーに あのように。勢州長嶋及び出雲播磨(物類称呼)・岡山・広烏・石見・山口・福岡県企救郡。 あかうま 蚤。のみ。愛知・富山・大分。 あかうま 艾。もぐざ。高知。 あかえい (赤鱆の意)方形の一隅に尾をつけた凧。蔦取。 あかぎ 雲脂、ふけ。南島石垣島。 あがく [動] ①ざわぐ。あばれる。福井・滋賀。②急ぐ。長野・石川。③はたらく。 「よくアガク女だ」南島。④むざぼる 静岡県磐田郡。⑤もがく。岡山。⑥寝相悪く動きまわること。淡路島。 あくゎさんと [副] ぼうぜんと。ぼんやりと。鹿児島。 あかし ④ろうそく。仙台(以呂波寄)・盛岡(御国通辞)・津軽。②松の木を切って作った燈火。たいまつ。山梨・飛騨・大隅・南島。③細い薪。北陸・中部・近畿・壱岐。 あかし 訃報をもたらす人。静岡・長野。 あがしこ [副] ↓あれしこ あれほど。 筑後久留米(はまおき)。 あかしもの 謎。なぞ。富山・福井・南島。 あかす [動] とぼす。灯す。盛岡(御国通辞)・岩手県紫波郡。 あかだし 赤味噌の味噌汁。京都・大阪。 あかだんご 灸。仙台(浜荻)。 あかちちん ほおじろ。頬白。遠州(物類称呼)。 あかちん ほおじろ。三重・和歌山。 あかっぽーろく 赤土の畑。㎝次城。 あがでに 馴 自分で。自然に。静岡・和歌山。 あかでーくに (赤大根の意)にんじん。南島国頭。 あがと [副] ↓あが 自分で。自然に。三重・和歌山。 あかとり ふとんの敷布。東北地方・新潟。 あかばね (赤埴の意) 赤土。群馬県館林(俚言増補)。 あかはら ①石斑魚。うぐい。相州箱根(物類称呼)・福島。あかうお 信州諏訪湖。②蠑蝋。いもり。青森・岩手県九戸郡・秋田県鹿角郡・福島・佐渡・長野県西筑摩郡・岐阜県郡上郡・滋賀県蒲生郡・京都・兵庫・山口県玖珂郡・徳島県美馬郡・愛媛・宮崎県延岡・佐賀県藤津郡。 あかはら 虚言。うそ。 「アカハラをたれる」陸奥(俚言集覧)・仙台(仙台方言)・「アカハラをつく」常陸(常陸方言)・茨城。 あかはら 赤痢。津軽・岩手・秋田・千葉県長生郡・長野・飛騨・北陸・京都府何鹿郡・広島・九州。 あかはらおび 切腹。仙台(浜荻補遺)。 あかぶく (赤忌服の意)↓ちぶく 月経。南島宮古島。 あかふじょー (赤不浄の意)月経出産などによる忌み。九州の漁民。 あかへ 屁をこらえて腹の鳴る事。仙台(浜荻)。 あかべ しり。尻。肛門。石川。 あかぼえる [動] 泣く。茨城。 あかままだいく 下手な大工。たたき大工。福井県敦賀。 あかまらーまみ 大豆。南島石垣島。 あかみ 海面の赤みがかって見える魚群。静岡・愛知・三重・山口・大分・宮崎。 あがみ 子供。南島与那国島。 あがみ [代] ↓あが あなた。畿内(物類称呼)・三重。 あかみず 醤油。越中(俚言増補)。 あかものし 玩具売りの露店。仙台。 あかもん 果物。くだもの。大阪。 あがらふく [動] 期待がはずれてがっかりする。薪瀉・富山。 あかり (明り障子の意)障子。南島。 あがり (上りの意) ↓いり 東。南島(八重垣)・南島。 あがり (上りの意)①彼岸の終りの日。長崎県五島。②忌明け。和歌山県下里。③↓ほかあがり。仕事を終って休息すること。 「ひるアガリ」「たぱこアガリ」福岡県朝倉郡。 あがり(上りの意) あげく。その上。「そのアガリ子供に死なれてざんざんだ」福島・埼玉県北葛飾郡。 あがり 不要になる事。 「もうそれはアガリになった」三重県志摩郡。 あがりがき 甘柿。きざわし。千葉・和歌山・徳島。 あがりさがり 蜉蝣。かげろう。秋田・岐阜。 あかりさき 附書院。岡山県津山。 あがりざけ ↓あがる 晩酌。新潟県岩船郡。 あがりはがに [副] 其後に。あまつさえ。仙台(浜荻補遺)。 あかりぷし (明り星の意) 暁の明星。南島石垣島。 あがりまち 祭の翌日。千葉県長生郡。 あかる [動] 雨がやむ。ぱれる。京(尾張方言)。 あがる 尾張(尾張方言)。 あがる [動] ①田畑の仕事を終って家へ帰る。山形・新潟。②学校から帰る。終る。 「学校をアガッた」岐阜・和歌山・大阪府南河内郡。③学校を卒業する、又は退学する。終る。「学校をアガル」大阪。 あがわた (赤腹の意) 蠑鯨。いもり。南島島尻。 あかわん ①不毛地。静岡県榛原郡。②農夫の蔑称。栃木県河内郡。 あかん [句] (アクの打消) だめだ。いけない。大坂(浪花聞書)・中部・近畿・四国。 あかんぐわーゆ (赤子魚の意) 人魚。南島。 あかんたれ 弱虫。大阪・兵庫県佐用郡。 あき ↓かれあき とりいれ。収穫。「大豆のアキはもうすんだか」群馬県勢多郡・愛知・岐阜・富山・近畿・高知。 あぎ ↓あげ 陸。南島。 あぎ ↓あげ ①顎。あご。広島・山口・高知・九州。②鰓。えら。三重県北牟婁郡・南島。③釣針のもどり。岩手県気仙郡。④すみれの花の距《きよ》。新潟県中蒲原郡横越。⑤筌《うえ》の中に逆に組んで魚の逃げないようにした簀。栃木県安蘇郡野上。 あぎ干す おしゃべりすること。壱岐。 あぎ [感] 答の詞。はい。長野県西筑摩郡、。 あきあじ ①塩鱚。北海道・東北地方・新潟・茨城、②秋にたって味のうまい鰺。伊勢(俚言集覧)。 あきおとり 幼時すぐれていた子どもが期待にそむいて成長後に劣ったものにたること。福岡県博多。 あきがあき (秋飢渇の意) 秋に食慾の増進する事。長野県佐久地方・熊本県南関。 あきさか 秋の初め頃。初秋。宮城。 あきざくら (秋桜の意) コスモス。青森・千葉県長生郡・岡山・高知・九州. あきさん [形] 大きい。南島首里。 あきじ (古語あきじひ)あきめくら。清實。仙台。あけじめくら 仙台(浜荻)。あきずめくら 新潟県中魚沼郡。 あきし ↓あき ①稲刈にやとわれて働く人。和歌山・京都府竹野郡・高知。②稲刈。南島。 あきじまい 刈収め。盛岡(御国通辞)。 あきつ (古語あきつ) ↓あけず蜻蛉。とんぼ。南部(重訂本草)・大分・南島。あきず 盛岡(御国通辞)。 あぎと (古語あぎと)↓あぎ 下顎。あご。三重・和歌山・四国・山口・大分・福岡。 あきない 行商人。島根県簸川郡。 あきにゃじょり 胡坐。あぐら。奄美大島。 あぎる [動] 野菜の食べ頃が過ぎる。「この松茸はちっとアギている」高知。 あきんど ①行商人。島根・大分。②てんとう虫。周防大島。 あきんどぼし (行商人星の意)さそり座の心。三箇の星。千葉県印旛郡・静岡県安倍郡。 あく 灰。 「火鉢のアク」庄内(浜荻)・東北・栃木・群馬・新潟・長野・三重県南牟婁郡・宮崎県延岡。 あく [動] ↓あかん できる。足りる。ぐあいよく行く。 「昨日たのんだ物はいつアクか」和歌山県東牟婁郡。 あく [動] 蚕の上簇すること。鹿児島県肝属郡。 あぐ ①踵。かかと。陸奥及越後(物類称呼)。 ②鰓。えら。常陸(常陸方言)。③漁具うえのふたにつける竹製のもどり。福岡県早良郡。 あぐ ↓あご 歩幅。 「ひとアグあるく」「大アグであるく」岩手・宮城・福島。あんこ 千葉県佐原。あぐをつる 歩む。仙台(以呂波寄)。 あぐ 友人。幼な友達。南島沖永良部。 あくいと 踵。かかと。長野・岐阜・愛知。あ一くい 美濃。 あくさい ①陰口。新潟県頸城地方。②あきれかえる。 「アクサイする」埼宝県入間郡。 あくさいうつ [句] 困る。もてあます。筑後久留米(はまおき)・九州。あくさいりく 愛媛。 あぐし 胡坐。あぐら。越前(物類称呼)・米沢・新潟。 あくせんば ↓せんぼ 灰たらし。新潟県蒲原地方。 あくそ 腫物などの化膿する事。 「アクソする」長崎。 あくそ ↓くちあくそ(悪口) あくた 稲のはかま。山口県大島。 あくたまい 屑米。京都府竹野郡。 あくち 口の端などのきれる病。口唇炎。三重・奈良・和歌山・大阪・岡山。 あぐち 胡坐。あぐら。 「アグチかく」加賀(加賀なまり)・山形・山梨・北陸。 あくつ 踵。かかと。信州(物類称呼)・三陸越後(俚言増補)・群馬・埼玉県秩父郡・長野・静岡・愛知。あぐつ 遠江(物類称呼)。 あくと ①川沿の低地。上野下野(常陸方言)。 あくつ 常陸(常陸方言)・茨城県稲敷郡。②堤防の外側にある畑。埼玉県北葛飾郡。 あくと 踵。かかと。仙台(以呂波寄)・盛岡(御国通辞)・庄内(浜荻)・東北・群馬・山梨・新潟・中部。 あぐどああせ (踵合せの意)かかとを前であわせる坐りかた。行儀のわるいことの意に用いる。津軽。 あくとうら つちふまず。富山。 あくとーし ↓とーし 灰ふろい。青森・秋田・岩手。 あくとなぐれに [副] ただちに。折返し。「盗んだらアクトナグレニつかまった」仙台・米沢。 あぐーな 岩のえぐれた所。和歌山県日高郡上山路。 あくねほす [句] 子供の泣くことを罵って言う。壱岐。 あぐねい 端坐の膝を少しくずして坐る事。南島沖永良部。 あくば (灰場の意)①芥場。山村の農家の塵捨場。此処で芥を焼いて肥料にする。青森県上北郡。②小便所。岩手県九戸郡。 あくぱり 迷惑。隠岐島。 あくぱる 醐仕事などが多過ぎていやにたる。徳島・愛媛・広島・山口・長崎。 あぐび 袖無し。秋田県平鹿郡。 あくべたい [形]長話などに飽きる気持。たいくつな。いやになる。・加賀(加賀なまり)・石川。 あぐまさーリ [形] 睡たい。ねむい。奄美大島。 あくみ みかんなどの袋にある白い筋。南島喜界島。 あぐむ [動] 手のつけようがない。高知。 あぐむ [動] 幹などをよじ登る。伊豆。 あぐむ [動] ↓あごむ またぐ。栃木県塩谷郡。 あぐら(歯座の意か)歯槽。はぐき。千葉県長生郡。 あぐらがみ (胡坐髪の意)いちょうがえし。秋田県平鹿郡。 あぐらしい [形] ①うるざい。やかましい。きみがわるい。新潟、②いそがしい。富山。③とんでもない。おそろしい。 「アグラシイ大きた物」米沢。 あぐり 網をすく具。あみ針。肥後菊池郡(俗言考)・山口・熊本。 あぐり いわしをとる網船。千葉。 あぐる [動] あまる。あふれる。青森。 あぐるしい [形] ①きゅうくつた。石川。②かざだかな。たくましい。「アグルシイ体格」新潟県下越地方・石川県鳳至郡。③うるさい。ざおがしい。飛騨・石川。 あくれる [動] ふざけさわぐ。あばれる。岐阜・石川・福井。 あげ ①海に対して陸。鳥取・山口。②岡。富山県東礪波郡。③高地の田。上田。淡路島・高知県高岡郡。④田の一部に野菜をつくる所。奈良県宇陀郡。 あげ 水田用の水溜め。秋田県南秋田郡。 あげ 西風。熊本県天草郡。 あげ 魚群に鳥のついているもの。佐渡。 あげ ↓あご ①上顎。秋田県鹿角郡・新潟県西蒲原郡。②釣針のもどり。秋田県鹿角郡。③鍬の台木の齒のすげてある部分。秋田県鹿角郡。 あげ あぶら虫。秋田県南秋田郡。 あげ ↓あきつ 蜻蛉。とんぼ。宮城県加美郡・山形県南部。 あげーに [副] ↓あげん あのように。総州(物類)・愛知・大分・熊本。あげいに 筑後久留米(はまおき)。あげ 山形県荘内・鳥取県日野郡・島根・愛媛県伊予郡・大分。 あげあめ 降ったりやんだりする雨。アゲアメだからなかくやまない」群馬県館林。 あげいお 漁から帰っ(、神に供える魚。静岡県東部。 あげうし 屠場行の牛。熊本。 あげおけ 農家で糞尿をたくわえておく大桶。飛騨。 あけがい 蛤に似て殻に赤筋ある貝。周防(俚言集覧)。 あげがき ↓あげる ざわし柿。淡路島・徳島。 あげこげ [副] ↓あげーに ↓こげーに あべこべ。反対。和歌山。 あげざかや 造り酒屋に対して売酒屋。 埼玉県幸手・熊本県南関。 あげし ①高い土地にある水田。京都府竹野郡。②一畦畔の土手。山口県大島。 あけず ↓あきつ 蜻蛉。とんぼ。仙台(以呂波寄)・奥州仙台南部(物類称呼)・東北・茨城県多賀郡・新潟県下越地方・宮崎・南島。あけす 鹿児島。 あげしょーぎ ↓しょーぎ 麺類をゆでる時すくいあげる笊。栃木・群馬・埼玉。 あげた ①神饌をつくるための斎田。和歌山県日高郡。②深田に対して浅田。二毛作水田。熊本県玉名郡・壱岐。 あげだし 鮭などの魚.頬や茄子のごとき物を胡麻の油であげ♂、醤油でたべる料理。北海道(松前方言考)。 あげつ ごみ焼。岩手県上閉伊郡。 あけつば 堆肥をつんでおく所。新潟県北蒲原郡。 あけどり 蜻蛉。とんぼ。大分県鶴岡。 あげなや 土間に床をはった穀物倉。三重県志摩郡、 あけなんこに [副] ありのままに。 「アケナソコニ相談する」滋賀県栗太郡・福岡県慱多・壱岐。 あげぶり ↓あげあめ 降ったりやんだりする雨、神奈川県津久井郡。 あげまいつくり (上納米作りの意)小作人。大分。 あげみず 出水。洪水。千葉県印旛郡酒々井。 あげもの ①神前に供えた魚など。栃木県安蘇郡。②盆正月にだんな寺へ上納する米。壱岐。 あげら ↓あげ川のふち。奈良県十津川。 あけら ↓あか 沖。和歌山県有田郡。 あげる [動] 柿をざわす。千葉県山武郡・徳島。 あげる [動] ただで取る.取りあげる。大阪(大阪詞大全)・雷山県射水郡。 あげる [動] あずける。南部。 あげん [副] ↓あんがい あのように。あんなに。三重県度会郡・九州。 あこ ①乳児。あかんぼ。和歌山・鳥取・島根。②小児。東国の辺土(物類称呼)。③人形。島根県簸川郡。 あこ 母。鹿児島。 あこ 下男。静岡県沼津。 あこ 牡牛。遠江(物類称呼)。 あこ 漁夫の仲間。青森県上北郡。 あこ [代] ①おまえ。高知県安芸郡。②私。和歌山県海草郡。 あこ [代] あそこ。彼処。京(物類称呼)。関西各地。 あご ↓あぎ ①齒ぐき。山形県荘内。②釣針のもどり。静岡県安倍郡。 あご とびの魚。中国及九州(物類称呼)・筑後久留米(はまおき)・石川・山陰地方・福岡・長崎。 あご ↓あぐ ①歩。歩幅。山形県村山地方。②穀物の種子をまく溝。まきみぞ。高知。 あごふむ 幾歩あるか数えること。茨城。 あご ↓あんこ 姉。少女。奄美大島。 あごえる [動] 用事が多くて困る。「大家族だから女中一人ではアゴエて間にあーわぬ」 脊同面州。 あごえる [動] 増長する。香川。 あこーどり きつつき。南島宝島。 あこーくろ 夕方。夕暮。熊本・宮崎。沖繩。 あこくろもと 夕方。夕暮方。鹿児島。 あごずむ [動] あてがはずれる。富山。 あごた ↓あぎと ①顎。あご。中部地方以西。あごたん 大阪。②おしゃべり。饒舌家。大分。 あごたたたく ①おしゃべりする。熊本県阿蘇郡。②口答えする。美濃。 あこつ ↓あくつ 踵。かかと。山梨・静岡。 あごてんかく [代] 予期がはずれる。富山。 あごはじけ 饒舌者。おしゃべり。熊本県阿蘇郡。 あこばば (嬰児婆の意)産婆。島根県大原郡。 あこび ↓あっくい 踵。かかと。山梨県中巨摩郡。 あごみ (跨ぎ所の意)小ざい堀。溝。茨城県真壁郡。 あごむ [動] ↓あご 跨ぐ。「溝をアゴム」東国(物類称呼)・茨城県南部・千葉県長生郡・伊豆三宅島・愛知県碧海郡・福井県敦賀。 あこよろこび に嬰児慶びの意)出産祝。島根県簸川郡。 あごれ [代] ↓わこれ あなた。福井県遠敷郡・愛媛県越智郡。 あころぶ [動] 赤らむ。熟す。福井県大飯郡・京都・和歌山県東牟婁郡。 あさ ①父。南島宮古島。②祖父。南島与那国島。 あさ 明日。あした。奄美大島。 あざ 波の浸蝕によって生じた洞穴。三重県須賀利。 あざ↓よめあざ①痘痕。あばた。千葉県山武郡・愛媛県新居郡。②ほ威ろ。黒子。盛岡(御国通辞)・筑後久留米(はまおき)・岩手県紫波郡・秋田県雄勝郡・佐渡・兵庫県揖保郡・島根・香川・愛媛・九州。 あざ ↓あだ 茶の間。長崎県彼杵地方。 あさあがり ↓あさがり ↓あさおり 朝食。熊本県玉名郡。 あざーだな だいどころ。勝手。種子島。 あさい ↓ものあさか(淡白) あさう (麻生の意)麻畑。長野。 あさう (麻苧の意)麻糸。南島喜界島。 あさうずみ 朝起。奄美大島。 あさうり ①越瓜。しろうり。京(物類称呼)・滋賀県蒲生郵。②へちまをもアサウリと云。京辺(俚言増補)。 あさおり ①朝食後躡て働く事。石川。②朝食後。富山県礪波地方。③朝食直前。富山県下新川郡。 あさがおいも (朝顔芋の意)南瓜。かぼちゃ。石見。 あさかじ (朝火事の意)朝焼。千葉県八街。 あざかす [動] ↓あざく 掘りかえして探すこと。茨城。 あさかやま 寒紅梅。西国(物類称呼)。 あさがり ↓あがり ↓あさぎり ①朝食前の野良仕事をして帰る事。山形県村山地方。②朝食。熊本県玉名郡。 あさがり 浅海。岡山県邑久郡。 あさかわをこぐ 朝酒を飲む。仙台(浜荻)。 あさき 朝食。南島石垣島。 あさぎ ①木質のやわらかな雑木。青森県上北郡・長野県東筑摩郡・奈良県吉野郡・和歌山県日高郡・京都府竹野郡高知。②ふしのある雑木。新潟。③雑木の炭。岩手県紫波郡。 あさぎ 麻の皮をとった物。おがら。岐阜県恵那郡・富山県礪波地方・愛媛。 あさぎ ↓あさげ ①朝食前。朝食前にする仕事。和歌山・奈良。②朝。朝のうち。長野・淡路島。 あさぎ 雑炊。長崎・宮崎。 あさぎ 離れ座敷。南島宮古島。 あさぎいる 桃色。南島与那国島。 あさぎうり まくわ瓜。宇治山田市。 あさぎり ↓あさがり ①朝食時。石川県江沼郡。②朝。朝方。佐渡・石川・福井県坂井郡。 あさぎりはらって [句] 朝早く。朝っぱらから。仙台(浜荻)。 あさぐ [動] あるく。歩む。青森。 あざく [動] ①うがつ。ほじくる。福島県岩瀬郡。②餌などをざがす。他人の器の申たどをさがす。かきまわす。山形・宮城県亘理郡・福島. あさけ ↓あさき 朝食。伊豆八丈島。あさげ 大分市。 あさげ ①朝食前の仕事。奈良・和歌山。②朝。朝のうち。山形・福島・群馬・長野・新潟・淡路島。 あさけんずい ↓けんずい午前の間食。奈良。 あさこじゃ ↓こじゃ 午前の間食。隠岐 あざこない 淺はかな 宮城。 あさこびり ↓こびり 午前の間食。岐阜・新潟。 あさざ ↓あそーざ ①朝食。香川。②朝のうち。岐阜県郡上郡・愛媛県周桑郡。 あさざけ 屠蘇。長野県南佐久郡。 あささり ↓あさり 朝。飛騨。 あさじゃ (朝茶の意)①朝食又は朝食前の軽い食事。静岡・三重県度会郡・香川・徳島・広島・石見・大分。②朝食と昼食との間の食事。広島。 あさしらげ 藥翼。はこべ。加賀及東尾張(物類称呼)・秋田県雄勝郡・山形・新潟・富山・福井。 あさずくり ①朝食前の仕事。埼玉県秩父郡・長野・静岡県駿東郡・山口県大島。②朝食前。早朝。埼玉県入間郡・神奈川県高座郡。 あさずけ ぬかみそ漬。大坂(浪花聞書)・筑後久留米(はまおき)・富山・福井・和歌山・広島・佐賀。 あさだち ①朝早く仕事に出ること。秋田県鹿角郡。②朝。福島県相馬郡。 あさって ①見当ちがい。 「アサッテの方を見ている」岩手県九戸郡。②斜視。広島・島根県邑智郡。 あさっててり あさって。明後日。播州赤穂(物類称呼)。 あさとー 朝。肥後菊池郡(俗言考)。 あざとい [形]①あさはか。深い考えもない。三重県度会郡・奈良・淡路島。②こわれやすそうに見えること。富山。 あさどり 秋胡頽子。ぐみ。岡山・鳥取・島根。 あさどれ 朝凪。南島(混效験集)。 あさにじ (朝虹の意)朝焼け。長野。 あざばえ 自然生え。京都府竹野郡。 あさばんうい 正午。南島国頭。 あさひやけ朝焼け。群馬県山田郡・千葉県印旛郡。 あさぶ 腫物。はれもの。南島石垣島。 あさぶしん 早朝馬草を苅ること。熊本県球磨郡。 あさま ①朝。朝方。東北・栃木・福井・京都・兵庫・中国・大分。②明朝。盛岡(御国通辞)。 あさまずみ ↓ゆーまずみ ①朝凪。神奈川県浦賀。②日の出る少し前頃。夜明け。千葉県安房郡・静岡県安倍郡。 あさまち ↓まち 麻畑。兵庫。 あさまつ 西風。群馬県勢多郡。 あさまり 朝。鳥取。 あさもと 暁。静岡県川根地方。 あさゆみち [句](浅世見たの意という)若死した。南島喜界島。 あさら [副] むろん。もちろん。「それはアサラたことだ」静岡。 あさり 浅瀬。種子島。 あさり ↓いさり①たこの巣。愛媛県温泉郡。②岩石に附着している貝。かめのて◎隱岐。 あさり ↓よさり 朝。三重県南部・和歌山県南部・淡路島。 あさる [動] 日に乾せる米麦など或は火に焙る亜麻の実などを手にて掻き廻わす。九州(日葡辞書)。 あざるる [動] ①くさる。熊本。②飽き飽きする。長崎・熊本。 あさん [代] おまえ。佐賀。 あさんかーり 朝食。種子島。 あし 稲刈。南島波照間島。 あし ↓あす 午食。中食。南島宮古島。 あじ ①魚。和歌山県有田郡。②↓あきあじ。塩鮭。新潟。 あじ 菜。おかず。南島徳之島。 あじ ①祖母。南島沖永良部島。②曾祖父。南島西表島。 あじ ねばりある物のひく糸。 「くものアジ」埼玉・神奈川県津久井郡・伊豆八丈島。 あしー 兄。伊豆八丈島。 あじー 祖父。南島喜界島。 あしあげ ↓あしゃぎ(離れ屋) あじあじと [副] おめおめと。のめのめと。奈良。 あしあらい (足洗の意)田植後の骨休め。岡山・高知・大分・熊本。 あじうめ 杏。あんず。北海道(松前方言考)・青森・秋田。 あじうり まくわ瓜。西国(物類称呼)・雲州作州(重訂本草)・秋田・新潟・岡山・広島・山口県防府。あじふり 筑後久留米(はまおき)。 あじか ①笊。ざる。静岡県西遠地方・三河・岐阜・愛媛県周桑郡(夏季の飯びつ代りに使うもの)。②木を薄くそいで編んだ籠。畑仕事の時腰につけてゆくもの。一飛…騨。 あしかき 片脚跳.新潟県西蒲原郡。 あしかけ 妾。てかけ。めかけ。島根県邇摩郡。 あしかた 足あと。 「猫のアシカタ」秋田県鹿角郡。 あしがっこ 片脚跳。神奈川・静岡県田方郡・島根県邇摩郡。 あしがらまり 足手まとい。宮城。 あしがらみ はりがね虫。千葉県山武郡・神奈川県津久井郡。 あしくら 胡坐。あぐら。伊豆三宅島。あしく 新潟. あじこい [形] ↓あちこい ①綺麗。うつくしい。京都・但馬。②かわいらしい。茨城県稲敷郡。 あしこんこん 片脚跳。茨城県真壁郡・千葉県山武郡・横浜。 あしじ 紺色。南島島尻。 あしじり (足摩の意)芝。南島中頭。 あししろ 下準備。尾張三稲。 あしじろ しのつく雨。壱岐。 あしだ ①冬季川で野菜を洗う時にはく足桶(挿画参照)。岡山。②竹馬。静岡市。 (挿画(あしだ①(岡山方言Jによる) あしたか 水馬。あめんぼ。信濃(物類称呼)。称呼)。 あしだか 腰長蜂。島根県鹿足郡。 あしだか 片脚とび。和歌山県南部。 あしたよる 暁方。熊本。 あじち 分家。岐阜・富山・石川・福井。 あじちや 寺子屋。奈良。 あしつぎ 踏台。千葉県夷隅郡・奈良・京都・大阪・岡山・石見・隱岐・九州。 あしっこ 足あと。関東。 あじない [形] 無味、まずい。京江戸(物類称呼)・大坂(浪花聞書)・愛知・岐阜・石川・福井・近畿・島根県簸川郡。 あしのうらを掻く 約束を守らないこと。新潟県頸城地方。 あしのかど 踵。かかと。長崎県五島・鹿児島県種子島。 あしのこぶ 踝。くるぶし。三重県志摩郡・奈良。 あしのつと 腓。こむら。大隅・種子島。 あしのとも 踵。かかと。三重・奈良・和歌山。 あしのはら ①あしのうら。九州。②腓。こむら。佐渡島外海府。 あしのひら 足の裏。新潟・長野・飛騨。 あしぼく 竹馬。愛知県幡豆郡。 あしまき はりがね虫。静岡・奈良・鹿児島県肝属郡。 あじまさーん [形] 甘い。南島石垣島。 あじましい [形] 気持よい。青森。 あじむ 杵。南島国頭。あずん南島(八重垣)。 あしめる [動] あてにする。期待する。富山・石川。 あじめる [動] 味わう。愛媛県大三島。 あしもと 取入れ籾すりの時に足もとに散った残穀。周防大島。 あしもと ①履物。はきもの。香川県三豊郡。②足跡。静岡。 あじゃ ↓あだ ①父。津軽・秋田県平鹿郡・南島。②母。妻。青森・秋田。③子守。下女。秋田。 あじゃ [代] おまえ。三重県度会郡・和歌山県東牟婁郡。 あしゃぎ 離れ座敷。南島首里。 あしゃげ ↓かみあしゃげ 前の屋。出居の向いの建物。南島(八重垣)。 あじゃける [動] ↓あだける ふざけるたわむれる。秋田県河辺郡・富山・岐阜県恵那郡・島根県簸川郡。 あじゃら 踵。かかと。宮城県亘理郡。 あじゃら 痘痕。あばた。南島新城島。 あじゃら [副] ①たわむれ。いいかげん。かりそめ。じょうだん。畿内(物類称呼)・仙台(浜荻補遺)・宮城・福島・淡路島。②いたずら。乱暴。仙台(浜荻)・宮城。③だいぶ。かなり。静岡県田方郡。 あじゃらに [副] 多い。たんと。仙台(浜荻)。 あじゃる [動] あざける。ののしる。和歌山県日高郡・出雲・高知県嶺北地方。 あじょ [代] おまえ。三重。 あじょー [副]①いかに。どう。東国(物類称呼)・栃木県塩谷郡・千葉県山武郡。 あじょーにも [副] ①どうしても。群馬。②万一にも。埼玉。 あしらう [動] 病気をいたわる。養生する。和歌山・四国。 あしる 人形。南島波照間島。 あじる [動] ↓あずる もがく。眠っていて身体を動かす。鳥取・出雲。 あじる [動] 盗む。伊豆韮山。 あしろ 梯子。はしご。岩手県上閉伊郡。 あじろ ①漁場。三重県北牟婁郡・愛媛・中国・九州。②魚のよく集まる所。三重県尾鷲。 あじろしい [形] できがよい。りっぱ。 大分。 あじわり 魚切庖丁。熊本。 あす ①昼食。南島国頭。②朝食。奄美大島。 あず ↓あそ 山や畑などの境界。伊豆大島・御蔵島。 あず ①堀や溝などの底にたまる泥土。壱岐島。②川に流れる芥。佐賀。 あずのきれん 決断力のないこと。石見・山口・福岡。 あずかる [動] ①小作する。愛知県知多郡。②(扱うの訛か)飼養する。養育する。青森…・宮城ハ。 あずき 初漁。宮城県牡鹿郡。 あずきがゆ しるこ餅。加賀(物類称呼)。あずきぞーに 島根県簸川郡。あずきもち 庄内(浜荻)・岩手・宮城。 あずきのり 牡丹餅。おはぎ。広島県双三郡三次。 あずくみ 胡坐。あぐら。 「アズクミかく」大和及び伊賀伊勢遠江(物類称呼)。静岡・長野。あずをま 岐阜。 あずける [動] 与える。宮城・福島・新潟。 あすてり あす。明日。播州赤穗(物.類称呼)。 あすび (古語あそび)歌憐。奏楽。南島沖永良部島。 あすびざっこ 丁斑魚。めだか。秋田県平鹿郡。 あずみ 家屋の妻。京都府中郡。 あずり 面皰。にきび。静岡。 あずる [動] ①眠っていて床の上で動ざまわる。岡山・鳥取・島根。 ②もがく。奈良・兵庫・岡山・鳥取・島根・愛媛。③困る。窮する。てこずる。安芸(秋長夜話)・淡路島・四国・中国地方。④心の定まらないこと。ためらう。「物事にアズル人だ」静岡。⑤あせる。よく働く。佐渡・福井県坂井郡。 あせ ↓あーぜ ①副食物。香の物。岩手・宮城。②朝食。長野県下水内郡。 あせ [代] 汝。おまえ。三重県南牟婁郡・和歌山県東牟婁郡。 あせ [感] 牛を左に向かせる時の詞。愛媛県大三島。 あぜ ↓あでぃ ①↓あぜいと。機の経糸の交叉する所。島根県鹿足郡。②畑の畦、群馬県佐波郡。③川手の畔。高知県本山地方。 あぜ 川岸の湾入した所。岩手県胆沢郡。 あぜ [副] なぜ。 何故。 総州及び東奥(物類称呼)・千葉・埼玉・神奈川・山梨。 あぜー 朝焼。南島喜界島。 あせー 姉。おかみさん。南島。 あぜー [形] 非常な。大した。「フゼー奴」鹿児島県谷山。 あぜいと ↓あぜたけ 梭みちをわくる糸。かざり。西国(物類称呼)。 あせがる [動] ①あせる。いらだつ。福岡・長崎・熊本。②せきたてる。さいそくする。福岡・熊本県南関。③子供が眠くたった時などむつかる。長崎6 あぜくじり 螻蛄。おけら。長崎県五島。あぜほぐり 熊本。 あせくらしい [形] ①ざわがしい。石川。②いそがしい。新潟・石川。 あせくる [動] ①↓あせる。かきまわす。ざがす。九州。②あせる。もがく。岐阜・富山。 あぜたけ ↓あぜいと 機の緯をわける竹。関西(物類称呼)。 あぜち ↓あじあ 分家。飛騨・福井。 あせない [形] いそがしい。せわしい。富山県西礪波郡・石川。 あぜはしる [動] 軽はずみな行いをする。富山。 あぜまめ ①大豆。枝豆。長野県南佐久郡・三重・奈良・和歌山・大阪・岡山県児島郡・香川県三豊郡・愛媛県松山。②余分の物。名古屋。 あせる [動] ①鳥が餌を求めてくちばしや足で掻き廻す。あさる。九州(日葡辞書)。②籾粟などを筵に掻き広げて干す。肥後菊池郡(俗言考)。③かきまわす。かきひろげる。ざがす。 「灰をフセル」筑後久留米(はまおき)・福岡・佐賀・長崎。④ざわぐ。「子供がアセッて困る」福井県大野郡。⑤口論する。宮城。⑥動く。もがく。岐阜県吉城郡。⑦さわる。いじる。福井県大野郡。⑧せきたてる。ざいそくする。広島県蘆品郡。 あせる [動] 舌などの荒れること。「舌のアセルような熱いお茶」岡山。 あぜる [動] ①舌がもつれる。三重県志摩郡。②あてこする。諷刺する。山口県防府。 あぜる [動] 問題にする。念頭におく。「あんな話はアゼルに及ばない」高知。 あそ ↓あぜ 畑の境。伊豆大島・三宅島。 あそ ↓あど 踵。かかと。大分。 あそーざ ↓よわざ ①農夫労働者などの午前十時頃までの仕事の量。徳島県美馬郡。②朝。朝のうち。徳島、 あそこなて [代] あそこ。彼処。尾張(物類称呼)。 あそび 梭みちをわくる糸。かざり。紀州(物類称呼)。 あた [接頭] ①不快の意味を表す。「アタめんどう」「アタしんどい」大坂(浪花聞書)・神戸・淡路島。②↓あった。急の意味を表わす。 「アタ降り」南島喜界島。 あだ ↓あちゃ ①子守。青森・秋田。②母。山形県最上地方。③姉。次男の嫁。叔母。秋田県鹿魚郡。④長男。岩手県九戸郡。 あだ ①そと。外。西国(物類称呼).岡山・広島α②日あたりのよい土地。岡山県吉備郡。③戸口からはいって最初の板の間。長崎県五島。④茶の間。長崎県外目沿岸。⑤広間。静岡。 あだ ↓あざ 黒子。ほくろ。広島県江田島・山口県屋代島・南島加計呂麻島。 あだ 端。はじ。岡山県上房郡。 あだ [副] ずいぶん。たいへん。「アダに大きい」尾張。 あだ [副] 容易。主に打消に使う。 「アダじゃたい」伊豆・長野・但馬・出雲。 あたあみ (急雨の意)驟雨。南島徳之島。 あたい 代り。代償。 「米のアタイに粟を食う」秋田県鹿角郡。 あたいも 里芋。福島。 あだかす [動] ↓あだける 落す。丹後・但馬。 あたき 檜。ひのき。長野県東筑摩郡。 あたき [代] わたくし。愛媛県周桑郡・福岡。 あたきし (急岸の意)断崖。南島石垣島。 あたく 鵜。南島首里。 あだけ 虚言。うそ。福島県北会津郡。 あだけおんな ↓あだけるおてんぽ娘。新潟県粟島。 あだける [動] ↓あじゃける①ふざける。さわぐ。あぱれる。陸奥(物類称呼)・東北・茨城・千葉・北陸。②甘える。和瞰い山県日高郡。 あだける [動] ↓あだれる 落ちる。京都・兵庫・鳥取・岡山。 あたこま [副] しばらく。南島(八重垣)。 あたさん ↓あとさん 太陽。おてんとさま。島根県八束郡。 あだじし ↓しし 余分についている肉。富山県福野地方。 あただに [副] にわかに。急に。予州(物類称呼)・島根・愛媛・九州・南島。 あたたき 鏡餅。石川・滋賀。 あだつ [動] はいりきる。 「この小さな箱でアダツかしら」四国。 あだてる [動] 訊いて廻る。尋ね求める。南島(八重垣)。 あだなえる [動] かまどに薪などをくべて炊事の準備をすること。大阪。あだなう 奈良県北葛城郡。 あたびき 蛙。南島(八重垣)。あたびく南島与論島。 あたふなが (畦婚者の意)鶺鴒。せきれい。奄美大島。 あたま 蜷蚪。おたまじゃくし。青森。 あたまつける 出生屈をすること。入籍する。青森。 あたま結わえる 困りはてること。愛媛県大三島。 あたまにたる 熱中すること。山口県防府。 あーたーまいー ↓あた 病気の名。脱腸。南島喜界島。 あたまくだし [副] あたまごなし。 「アタマクダシおどかされた」長野。 あたまのおどり おどりこ。ひよめき。和歌山県西牟婁郡。 あたまのさら 頭蓋。あたま。三重県志摩郡・岡山県邑久郡。 あたまはり 諸芸を少しずつ覚えて末遂げぬ事。ちゃうすげい。仙台(浜駅)。 あたまやね 枕頭。まくらもと。石見。 あたら [連] ↓あったら 惜しい。南島。 あたらしか [形] ↓あったらしい 惜しい。大事な。南島喜界島。 あたらしや 分家。長野県埴科郡・新潟。 あたらしや (可惜屋の意)葬儀屋。愛媛県宇和島。 あたらむし [形] 惜しい。「若いのにアタラムシイことをした」青森。 あたり 菜園。屋敷内の菜園。南島。 あたりがけ ①やつあたり。福島県磐城地方。②意趣返し。岡山。 あたりこくちゅー 近所近辺、福岡。 あたりさく ↓あたる 小作。岡山。 あたりだ ↓あたる 借りている田。愛媛県松山。 あたりび たき火。奈良。 あたる [動] ①さわる。触れる。新潟。②いじる。弄ぶ。島根県邇摩郡。 あたる [動] ↓あてる ①占有する。淡路島。②田などを借りること。小作する。岡山県邑久郡・愛媛県松山。 あだれる [動]↓あらける落ちる。木の実などのばらばら落ちる。中国。 あたん 復讐。仕返し。京都・大阪。 あだん [代] 私。鳥取・島根。 あたんぽ 丁斑魚。めだか。和歌山県西牟婁郡。 あち 子供。幼児。新潟・石川。 あちこい [形] ↓あじこい①みごとな。茨城。②うらやましい。千葉。 あちにー 芋飯。南島小浜島。 あちねー 買物。南島喜界島。 あちゃ ↓あや ①父。秋田・南島与論島。②兄。青森。③母。津軽・三重県南牟婁郡。④下女。子守。石川県鳳至郡。 あちゃ [代] 私。富山県高岡在・出雲。 あちゃ ①それでは。それなら。埼玉県秩父郡・群馬・山梨・長野・新潟。②別れの挨拶の詞。さよな底。山梨・新潟。 あちゃき 明日。あした。南島。 あちゃさん 支那人。長崎。 あちゃつく [動] あわてる。「アチャツイて逃げていった」長野県東筑摩郡。 あちゃとてた (擬声語)ほととぎす。岩手県九戸郡。 あちゃゆさんで 明晩。南島。 あっか 母。山形・福島・栃木。 あつかう [動] ①いじる。弄ぶ。西国(物類称呼)・熊本県玉名郡・対馬。②いたわる。養生する。岡山。 あつかましい [形] ①うるさい。やかましい。「子供がざわいでアッカマシイ」新潟・兵庫県佐用郡・岡山・四国。②そそっかしい。淡路島由良。 あつかみつける [動] 叱りつける。「そんな事するとアツカミツケられるぞ」愛媛県松山。 あつかむ [動] うるざがる。面倒がる。愛媛・高知 あっかもっか [副] 心せわしいさま。茨城県多賀郡・千葉県君津郡。 あっかり 馬鹿。長崎県五島。 あっかり [副] うっかり。ぼんやり。「そんなにアッカリしていてはいけない」静岡・富山・石川。 あっくい ↓あくいと 踵。かかと。中部。あっけー 八丈島。 あっくいなき 後悔して泣く事。長野県佐久地方。 あっくり (擬態語)木通。あけび。千葉。 あっけつ ①ごみ。芥。山形県荘内。②あほう。ぼか。仙台(浜荻補遣)。 あつける [動] ↓あずかる ①与える。あてがう。仙台・新潟県西蒲原郡。②打ちつける。京都府何鹿郡。 あっこ [代] ↓あこ おまえ。君。鹿児島。 あっこん ざつまいも。南島八重山。 あっさ 下駄。南島喜界島。 あっさぶ [副] きまりの悪いさま。何となくぐあいの悪いさま。 「知らぬ人ばかりでアッサブだから帰ってきた」高知(老人)。 あつじょー 畳。長野県下伊那郡。 あっしょこっしょ (神武記の阿々志夜胡士心夜の伝われるものという)あら笑止やなどいうべき時の詞。筑後柳川(北辺随筆)。 あった [副] ↓あただに 急。におか。南島(八重垣)・岡山県阿哲郡・島根県八束郡・南島。 あったいさま ①神仏太陽等。秋田県鹿角郡。②神仏のお燈明。高知県安云奴郡。 あったーくんどうー 気みじか。短気。南島与那国島。 あったしった 塵芥。南島喜界島。 あっため (温めの意という)肉の総称。南島(八重垣)。 あったら [連] (古語あたら)惜しい。「アッタラ衣裳をよごしてしまった」岩手・宮城・新潟・長野・埼玉・石川・南島喜界島。 あったらしい [形] ↓あたらしか 惜しい。茨城・長野・石川。あったらしか 九州。 あったらむしい [形] 惜しい。青森・秋田。 あったらもの 惜しいこと。借しい物。大事た物。 「新しい万年筆を落してアッタラモノした」「これはアッタラモノだけれど君にあげよう」常陸(常陸方言)・東北地方・関東・北陸・長野県松代・三重・和歌山・大阪・佐賀・種子島。 あっちゃこっちゃ [副] (彼方此方の意)あべこべ。反対。山形県村山・尾張・美濃・富山・石川・福井・近畿・鳥取・四国・九州。あっちこっち 岩手・関策・長野・北陸・美濃・三重・山口・九州。 あっちょーしば 紫陽花。あじさい。八丈島。 あっちんなー ①肩車。南島八重山。②人形。南島八重山。 あっつ [感] ①他の呼に答える詞。長門辺(物類称呼)。②ありがとう。お礼。山形。 あって 尻。しり。南島喜界島。 あってこともない [句] ↓あてこともない とんでもない。非常に。栃木・群馬・長野・静岡。 あつどこ (厚床の意)畳。たたみ。山形県最上地方・新潟。 あっぱ ↓あば ①母。青森・新潟(小児)・長崎県平島・種子島・南島。②鳥獣の母親。岩手県九戸郡・会津芳松。③乳母。うば。盛岡(御国通辞)。④祖母。南島新城島。⑤五女。八丈島。⑥妻。おかみざん。奥州南部及び津軽(物類称呼)・津軽。 あっぱ ①花の幼児語。長門。②衣服の幼児語。おべべ。晴圸眉。山口。 あっぱ 大便。うんこ。埼玉県入間郡・長野・新潟・石川・福井。 あっぱ ①まげものの弁当箱。三重県度会郡・和歌山県西牟婁郡。②髪の乱れていること。愛媛県新居郡。 あっぱー ①唖者。おし。仙台・山形・福島・関東・山梨・新潟県北蒲原郡。②馬鹿。福島・静岡。 あっぱい あかんべえ。岩手県紫波郡。 あっぱい ①美しい。きれい。山口・徳島・高知・大分・福岡県企救郡。②着物の幼児語。おべべ。山口・徳島・高知。 あっぱいさま 妻。山口市。 あっぱがお 驚いたあきれ顔。岡山・香川。 あっぱたっぱ [副] あわてるざま。狼狽。茨城県北相馬郡。 あつはま ↓はま 駒下駄。広島県江田島。 あっばりむぬ 美人。南島八重山。 あっぴー ↓あひー 兄。南島那覇。 あっぷ ①かえる。ひきがえる。鹿児島。②ももひき。さるまた。長崎県五島。 あっぷらいも (蘭語)↓あふら 馬鈴薯。じゃがいも。茨城県多賀郡。 あっべえ [形] まぶしい。神奈川県中郡。 あつベリ (うすべりの対語)畳。たたみ。茨城県稲敷郡。 あっぽ 幼児語。①団子。福井県大野郡。②餅。栃木県塩谷郡・飛騨・福井。 あっぼ 幼児語。α履物。はきもの。長崎県五島。②草履。奈良。 あつぼり 温かい灰。和歌山。 あつまりぼし すばる星。青森県下北郡・静岡県志太郡。 あつもり (敦盛の意) かぶと虫。長野県佐久地方。 あつらえる [動] ①頼む。津軽。②あずける。主目森・秋田・山形。 あて (目当ての意か) ①陸上の二点を見通して海上の位置を知る観測。「アテを見る」長崎県西彼杵郡茨木。②山の頂上。静岡県磐田郡・長野県下伊那郡。③高所。上。遠江・長野県下伊那郡。 あて ①樹木の日の当らない方の側。東京都西多摩郡檜原・和歌山県日高郡・徳島県祖谷。②斜面にある樹木の山に面している方の側。静岡県榛原郡。③斜面にある樹木の谷に面している方の側、材質は堅くて悪い。愛知県北設楽郡振草・奈良県吉野郡。④役にたたない部分。.この木はこんたアテがあるから駄目だ」「,君が来たので…僕はアテになっでしまって手持無沙汰だった」長野県下伊那郡・奈良、観荒れ地。栃木県安鰍郡・千葉県君津郡。 あて 樹木を伐り倒す時その倒そうと思う方向の側を斧で深く切りこんでおく事。奈良県吉野郡。 あて 酒のざかな。飯の副食物。三重県宇治山田。 あて ↓あてばん 魏。まないた。京都府天田郡・福井県大飯郡・大分県大野郡。 あて [代] 私。京都・大阪・淡路島(女)・高知。 あで [副] ↓あんで 何故。なぜ。千葉県山武郡・神奈川。 あでい ↓あぜ ↓あど ①織機にかけてある経糸の上下二組が交わっている所。南島喜界島。②田畑山林などの境界。南島喜界島。 あてがい 当て推量。当てずっぽう。飛騨・富山・石川・和歌山・淡路島・大分。 あてがま (火にあてる釜、或いは炉釜の意か)やかん。てつびん。岩手県九戸郡。 あぞき 性の悪い木。そりかえるような木。栃木県安蘇郡。 あてぎぶち 炉ぶち。秋田。 あてこ 子供の腹がけ。秋田・山形県米沢・新潟・長野。 あてこすり 燐寸。マッチ。大分。 あてこすり 当てずっぽう。高知。 あてこともない [代] とんでもない。とほうもたい,p九当もつかたい。山形県米沢・新潟・関東・長野・静岡・愛知。 あてじょ 子守女。山梨。 あてなし ①返却。返済。新潟県魚沼地方。②復讐。長野・新潟。 あてぱ ↓あて 土や樹木などの無い岩山。荒れ地。栃木県安蘇郡。 あてばくもない [句] とんでもない。ほうずもない。「アテパクモナイ金の遣い方をする」仙台(仙台方言)。 あてばん (当板の意) 魏。まないた。福井県大飯郡・大分県北海部郡。 あてる [動] 田畑を貸咢。小作させる。三重県飯南郡・岡山県邑久郡・愛媛県松山・高知。 あてる [動] 投げる。大阪府田辺。②打つ。軽くなぐる。南島(八重垣)。 あと ↓あとくち 畦をきった水口。田水の落し口。愛知・岐阜・岡山・鳥取・島根。 あど 踵。かかと。九州(物類称呼)・九州・南島。 あど ↓あそ ①山や畑の境界。畑の周囲の空地。伊豆大島。舵畦り堤。愛媛県伊予郡。3上の田と下の田との間。佐渡。 あど 白魚を捕る時に四手網を使う足場の棚。佐渡、 あど しまり。しめくくり。「年をとったのでアドが無い」出雲。 あどい [形] ①幼稚。あどけない。和歌山県日高郡。②理解力がにぶい。徳島県美馬郡。 あどいも じゃがいも。徳島県美馬郡。 あといり ①後妻。和歌山県東牟婁郡・淡路島・兵庫・中国地方・四国・九州。②嫡子。あととり。宮崎県西諸県郡・長崎県北高来郡。 あとうち 歩く時に泥をはねあげる事。はね。壱岐・熊本県玉名郡。 あとえだ ↓えだ 後肢。あとあし。九州(日葡辞書)。 あどえる [動] あわてる。愛媛県宇和島。 あときびす 踵。かかと。奈良県十津川。 あとくち 田の水の落し口。愛知県北設楽郡・岡山・島根。 あとくんち 晦日。みそか。奄美大島。 あどける [動] 怠る。なまける。新潟。 あとさん [幼] ①神仏或いは僧たど。秋田・山形・新潟・長野・三重・奈良・和歌山・中国地方・九州。②客。秋田県由利郡。③まぬけ者。和歌山県東牟婁郡下里。 あとさりべこ (後行牛の意) ありじごく。青森県上北郡。あとさりむし 奈良。 あとさんたんがく 雨蛙。福岡県八女郡。一あどめる あとじい 踵。かかと。宮崎・薩摩。 あとしき 家督相続人。愛媛県大三島。 あとずけぞーり 江戸にて云うごんずわらじ。関西(物類称呼)。 あとーだえ ↓あーとーと 神仏を拝する時の唱え詞。岩手県上閉伊郡。 あとてさま 太陽。月輪。仙台(仙台方言考)。 あとと ①仏。僧侶。秋田県由利郡・長崎県五島。②月。秋田県由利郡・山形。③謝辞、ありがとう。新潟県西頸城郡。④蚕。会津。 あとどぅめい ↓とめる 後妻。南島国頭。 あととり 後妻。香川県直島・広島。 あどない [形] 無邪気。あどけない。三重・和歌山。 あどなし 馬鹿。島根県簸川郡。 あどの 米屋の雇人。青森。 あとのまつり 祭の翌日休業して祝う事。神奈川県津久井郡。 あどぅびら ↓ひら 踵。かかと。南島与那国島。 あとまたじ ↓またじ あと始末、飛騨。 あとめ 後妻。会津若松・群馬県勢多郡・兵庫県佐用郡。 あどめる [動] しまう。まとめる。かたづける。福井・京都府加佐郡・対馬。 あな 父。戸主。秋田県鹿角郡。 あな ①あぜ道。神奈川。②畑の周囲。千葉県山武郡。 あな 酢。夜間買いに行く時にいう。佐賀県藤津郡。 あなに置かれる 早乙女が仕事が遅れて後になること。長野。 あないに [副]↓あねーに あのようにあんたに。石川県鹿島郡・福井県大飯郡・京都・大阪・愛媛県新居郡。 あながま ↓がま 甘藷などを貯蔵するため縁の下や崖などに掘った穴。熊本県玉名郡。 あなじ 主に西北風、所によっては西南風たど。近畿以西。 あなずる [動] 探る。長崎県平戸。 あなぜ 西北の風。畿内及び中国の船人(物類称呼)。そのほかアナジに同じ。 あなたさま ①日。大陽。岩手県釜石・伊豆大島・佐渡・三貢県志摩郡・島根・香川。②神。岩手県釜石・三重県志摩郡。③八月十五夜の月。津軽。④亡者故人の尊称。熊本県玉名郡。 あなっぷさげ 麦蒔の後の祝。群馬県勢多郡・長野県佐久地方。 あなっぽりだいく 下手な大工。山梨県河内地方。 あなほり ①啄木鳥。きつ」き。大分。②螻蛄。おけら。岡山県吉備郡。 あなもとめ 粉吹雪。福井県敦賀。 あに 何。 「アニをするか」下総(俚言集覧)・埼玉・千葉・神奈川・静岡・山梨。 あにぇぞいっ (姉指の意)無名指。くすりゆび。薩摩。 あにおじ ↓ おじ相続権を失った長男。隠岐。 あによ 強い肯定。そうだとも。南島喜界島。 あねーに [副] あんなに。あのように。中国地方。 あねこてんき 陰晴不定の天気。きまぐれ天気。秋田県鹿角郡。 あねこむし てんとう虫。青森・仙台。 あねさ ①人の妻。長野県下伊那郡。②↓うえのあねさま。鼠。新潟。 あねさとんぼ おはぐろとんぼ。燈心蜻蛉。新潟。 あねさまうり まくわ瓜。千葉県山武郡。 あねま 姉さん。加賀(加賀なまり)。 あねましい [形] ねたましい。石川。 あねんぼ 虎杖。いたどり。静岡。 あの [代] おまえ。奈良県十津川。 あば ↓あま ①丁年をすぎても未婚の女子。新潟・石川県河北郡。②コ女以下。妹。新潟。③伯叔母。石川県羽咋郡・鳥取県西伯地方・岡山県和気郡・高知。④母。青森・岩手・秋田・山形・新潟・石川。⑤主婦。妻。青森・岩手・山形・鳥取県米子。⑥下女。女中。新潟・石川。⑦子守女。新潟県北蒲原郡。 あば 柳の根。滋賀県栗太郡。 あぱ ①網の浮木。青森県上北郡・岩手県釜石・千葉県海上郡・静岡県賀茂郡・愛知県知多郡・三重・淡路島・岡山県児島郡・山口県大島・高知・九州。②網漁で網をあげる度数。「一アバ、ニアバ」長崎県五島・壱岐。③川流しの材木の流失を防ぐために張った繩。奈良県吉野郡・大分県日田郡。④川魚をとるための網に突張る杭。和歌山県日高郡。⑤川の中に小屋を作って四手網を使う所。肥前神崎。 あぱ ↓あぼめ 火だこ。愛媛県周桑郡。 あば ①新しいこと。「アバ浴衣」九州。②着物。山口。 あばー 姉。南島首里。 あばかす [動] ↓あやかす ①あやす。「赤ん坊をアバカス」山形県米沢。②だます。欺!、。鳥東・出雲・山口。 あばかん [句] (アバクの打消) ①容器たどに入りきらぬ。非常に多い。出雲・大分。福岡・佐賀・長崎・熊本・南島喜界島。②堪えられない。鳥取・島根。 あばき ↓あば 網の浮木(挿画参照)。神奈川県鎌倉郡。 挿画あばき(方言5巻11号による) あばきがとれぬ 回 しまつがつかぬ。どうにもならぬ。和歌山県東牟婁郡・広島。 あばく [動] 品物たど売っと。ざばく。大隅。 あばく [動] あふれる。長崎。 あばく [動] 風に吹かれてぼたばたする。「幟がアバク」山ロ県大島。 あばくち ①口の大きい事。わにぐち。仙台(浜荻)・仙台。②大言。豪語。宮城県登米郡。③にくまれぐち。悪口。岩手県九戸郡・津軽。 あばくる [動] ①腫物の口があく。九州(日葡辞書)。②腫物がひろがる。ふえる。大分。⑧灸のかざぶたが落ちる。壱岐。 あぱけ 池の堤の少しきりさげられた所。三重県阿山郡。 あばけない [形] あっけない。十分でない。青森。 あばける [動] ①仕事のかたがつく。売物の売れてしまう。さばける。徳島県美馬郡。②要領のよいこと。ざばけている。徳島県美馬郡。③水などのはけること。「大雨で水がアパケん」岡山。 あぱける [動] ①ふえる。増す。大分。②あふれる。香川。 あばける [動] 腫物などが化膿する。灸のあとがただれる。筑後久亠留米(はまおき)・和歌山県東牟婁郡・長門・福岡・対馬。 あぱける [動] さわぎまわる。ふざける。東北地方・関東・新潟・長野。 あばさける [動] はしゃぐ。ふざける。甘える。群馬・千葉・福井。 あばし 河豚。ふぐ。南島島尻。 あばすく [動] まがぬける。 「あの人の話はアバスイている」和歌山。 あばのき 桐の木。石川県鹿島郡。 あばふつぁ (油口の意)饒舌。おしゃべり。南島黒島。 あばみあう [動] 奪いあう。長野県下伊那郡。 あばらう [動] ①あらそう。争って取る。静岡。②慾ばる。新潟。 あばらまき [副] 荒く粗なること。おおまか。仙台(浜荻)。 あぱん [形] 美しい。南島与那国島。 あび いちご。木苺。伊豆御蔵島・八丈島。 あひー ①母。長崎(物類称呼)・壱岐。②兄。南島。 あびき ↓あぶき ①船のとおる時に起る波。長崎県五島。②入江などの波の強い時に寄せたわ引いたりする水の流れ。上総・肥前。⑧余波。山口県笠戸島。④颱風や地震などの余波。鹿児島県肝属郡。⑤影響。 「あの人のためにアビキを受けて迷惑した」対馬。 あびる [動] 呼ぶ。叫ぶ○南島(八重垣)・南島。 あぶ ①母。南島。②祖父。南島与那国島。 あぶ ↓まぶ ①洞穴。縦坑の大きなもの。南島。②あぜ。畦。どて。堤防。岩手県中部。 あぶ 肩車。「アブに乗せる」飛騨。あぶこ岐阜県武儀郡。 あぶ 大酒呑。南島喜界島。 あぶき 鮑。あわび。八丈島。 あぶき ↓あぶち ①船のとおったあとにできる波。三重県北牟婁郡。②余波。長崎県西彼杵郡。③さざなみ。和歌山・高知県室戸。 あぶき 岩などが掩いかぶさるようにたった所。新潟県西頸城郡・長野。 あぶご 鰤の最も小さい時の名。三重県志摩郡。 あぶし 田の畔。南島(八重垣)・山口県大島・奄美大島。 あぶしふなが (畔婚者の意)せきれい。鶺鴒。奄美大島。 あぶしまくら 稲の豊作のざま。 「今年の稲はアブシマクラだ」南島喜界島。 あぶた 胡坐。あぐら。 「アブタかく」京都・但馬・鳥取・隠岐。 あぶち 団扇。うちわ。愛知・奈良。 あぶつ [動] ↓あおつ 煽ぐ。あおぐ。尾張・美濃・奈良。 あぶみ 堤防の傾斜面(廃語)。岡山。 あふら ↓あっぷらいも 馬鈴薯。秋田県河辺郡・宮城県牡鹿郡。 あぶら 追従。おせじ。大阪(大阪詞大全)。 あぶらいし ①玄武岩質の滑らかな礫石。山口。②石炭。播州(重訂本草)。 あぶらぐち (油口の意) 饒舌家。おしゃべり。奄美大島。 あぶらこ ①丁斑魚。めだか。土佐(物類称呼)・高知。②あいなめ。庄内(浜荻)・青森。 あぶらしき 包み物。ふろしきの類。袱。安芸(秋長夜話)。 あぶらとる [句]道草をする。愛知県一宮・奈良県北葛城郡・大阪。 あぶらなぎ (油凪の意) 海上の風波のない穏かな凪のこと。北海道(松前方言考)。 あぶらぬすびとのき たものき。楠。土佐(物類称呼)。 あぶらまじ 旧三月土用少し前から吹く南風。伊勢国鳥羽或は伊豆国の船詞(物類称呼)。 あぶらまぜ 初夏の頃に南々西よわ吹く風。畿内及中国の船人(物類称呼)・中国地方。 あぶらむし ①蛞蝓。なめくじ。南島沖永良部。②金龜子。こがねむし。防州(重訂本草)。 あぶらもの おべっか者。お上手者。仙台(浜荻)。 あぶらもも (油菓の意)椿の実。隠岐。 あぶりこ てっきゅう。餅あみ。盛岡(御国通辞)・宮城・佐渡・和歌山・隠岐・鹿児島。 あべあべ [副] 物品を濫費するさま。「アベアベに使うな」富山・石川。 あべぐち ①曲った口。青森。②下唇のつき出た口。秋田県鹿角郡。 あべりら 痘痕。あぼた面。茨城県稲敷郡・大分。 あへんど ↓あいへんど あいさつ。応酬。 「アヘンドかく」富山。 あほ [感] ↓あーほあーほ 馬を呼ぷ時の詞。岩手県胆沢郡・宮城県栗原郡。 あぼ ①母。鹿児島県枕崎。②兄。九州。 あぼ 魚。なまぐざ物。奈良・和歌山県日高郡。 あぼ 糞。うんこ。福岡・佐賀。 あぼ ↓あっぽ 履物。隠岐中村。 あぼー ↓ぼん 小児。肥後菊池郡(俗言考)。 あほいも ↓ばかいも 馬鈴薯。和歌山県日高郡。 あほーぐさ (阿呆草の意) 煙草。たぱこ。静岡県小笠郡。 あほだれ 眼脂。めやに。宮城県玉造郡。 あほーまち(阿呆待の意)四手網。岡山県邑久郡。 あぼめ ↓あまめ 火にあたって皮膚に生ずる斑紋。火だこ。福岡・長崎・熊本。 あほんだら 焉鹿。奈良・和歌匡・大阪G あま ↓あんま ①母。南島。②姉。三重県南牟婁郡。③年のゆかぬ下女。庄内(浜荻)。④祖父。老人。南部・岩手県中部。⑤男の子。長崎。⑥馬鹿。福岡県浮羽郡。 あま ↓あまや ①高所。 「アマから落ちてけがをした」静岡。②炉またはかまどの上にある板又は簀の棚。長野県下伊那郡・岐阜県揖斐郡・三重県飯南郡。③屋根裏の物置場。天井。秋田県河辺郡・静岡・愛知・八丈島・富山・石川。京都府加佐郡・山口県防府。 あま 杉の木などの外側の白い部分。秋田県鹿角郡。 あま ↓あめ ①船虫。和歌山。②あめんぼ。佐渡。③あぶら虫。和歌山・大分。 あま [代] 彼処。あそこ。南島。 あまあまひでり 雨間のひでり又は雨後のひでり。京都府竹野郡。 あまい [副] ↓ままい なにとぞ。どうぞ。伊豆大島。 あまい [感] 返事の詞。よし。承知した。山形県村山地方。 あまいぬ 神社の飾り犬。こまいぬ。津軽・宮城。 あまいのー 龍巻。南島宮古島。 あまいも ①さつまいも。岡山県邑久郡。②山くわい。京加茂(重訂本草)。 あまうお ↓あめのうお 山椒魚。奈良県吉野郡大塔。 あまうり 季くわ瓜。福島・新潟・長野。 あまえる [動] (古語あまふ) ↓ままえる 弁償する。千葉県東葛飾郡。 あまえん ①縁側。長野県下伊那郡・福井。②廊下。茨城県稲敷郡。 あまがい (甘粥の意) あまざけ。津軽・福島・新潟・周防大島・熊本。 あまがい (海士貝の意かという) あわびの殻}。泉州境(物類称呼)。 あまがえし 雨後の荒れ。青森。 あまがき 無花果。いちじく。愛知県碧海郡・岡山。 あまがく 雨蛙。青蛙。宮崎・鹿児島・南島国頭。 あまがさ 月暈。月のかざ。宮崎。 あまかす 甘酒。秋田・福島。 あまがみ 油紙。岐阜県大垣。 あまくさい [形] 雨の降りそうなこと。 熊本。 あまくそ 雨だれ。静岡。 あまくち ばか。お人よし。茨城県南部・埼玉県東部。 あまぐり 驟雨。南島新城島。 あまこ ①ありまき。あぶらむし。岡山・島根。②蜷斗。おたまじゃくし。長野。 あまこ ↓あま 天井。屋根裏。静岡。 あまご 飯櫃。安房(物類称呼)。 あまこ 桑の枯木。京都府竹野郡。 あまご 醫油のかび。 「アマゴがねる」愛媛県宇和島。 あまごえる 齏 あまえる。静岡・伊豆大島・広島・石見・山口。 あまこま [代] 此処彼処。南島(混效験集)。 あまごーら (天河原の意) 銀河。あすのがわ。壱岐。 あまさい [形] 塩気などの少ない。水っぽい。南島士暑界島。 あまさぎ 公魚。わかさぎ。若狭(物類称呼)・佐渡・富山。 あまざき 酢。南島。 あまざけ 白酒。濁酒。和歌山・徳島県美馬郡。 あまざこ (雨雑魚の意) 孑子。ぼうふり。富山県下新川郡。 あまじお 角前髪。肥前佐賀(物類称呼)。 あましろ 日照雨。徳島県美馬郡。 あます [動] ↓あまえる ①償う。静岡。②借金を返す。神奈川県三崎。③吐く。もどす。秋田県南秋田郡・山形県村山齟地方・茨城・八丈島(動物について)・和歌山県東牟婁郡。 あまだ ↓あま ①炉の上につってある簀または板。京都府竹野郡・壱岐。②物置の用をする二階。天井裏。鳥取・島根・広島。 あまだい 針山と物指立てのついた針箱。美濃・三重・奈良・福井。 あまだな ↓あまだ 炉の上の棚。長野県西筑摩郡・遠江・山口県日積。 あまだり 軒。庇。南島。 あまだれ ①氷柱。つらら。福島県信夫郡・長野。②軒。広島県三次。③軒下。愛媛県温泉郡。 あまちゃ 唾。つばき。安房・岡山県邑久郡。 あまちゃ 水馬。あめんぼ。大分。 あまちゃ飲ませる 人の歓心をかっておきながらあとで裏切ること。青森県三戸郡。 あまちゃ 雪が雨にうたれて溶けかかったもの。加賀(加賀なまり)・滋賀県伊香郡。 あまっさい 雨の霽れ間。山梨。 あまにいる [句] 水にもぐる。潜水する。和歌山。 あまのいのち 九死一生。「あぶないところを助けてもらってアマノイノチ拾った」淡路島。 あまのじやく ↓あまんじやく ①蝶類の幼虫。ざなぎ。山形県村山・神奈川県津久井郡。②斑猫の幼虫。岡山。③やまびこ。秋田県平鹿郡・富山。 あまのり 海苔。のり。三重県宇治山田市・志摩。 あまぱおり 雨合羽。中国四国(物類称呼)・九州(筑紫方言)・久留米(はまおき)。 あまばし 梯子。はしご。伊豆八丈島(八丈実記)。 あまびき 雨蛙。九州(物類称呼)。 あまひこ 外套の頭巾。秋田。 あまびら 蝶。信濃(物類称呼)・長野。 あまみ ↓あば 火だこ。富山・福井。 あまみ ↓あまめ ①船虫。伊豆三宅島。②寄膚虫。やどかわ。奄美大島。 あまむし ↓あまめ 水馬。あめんぼ。能登(重訂本草)・静岡。 あまめ ↓あまみ 火にあたって生ずる斑紋。火だこ。新潟県中魚沼郡・石見・山口・壱岐・熊本。あまべ 長野県東筑摩郡・岐阜県郡上郡。 あまめ ↓やまあまみ ①舟虫。伊豆三宅島・壱岐・鹿児島県甑島。②あぶら虫。薩摩(物類称呼)・三重・和歌山・九州。 あまや ↓あまだな 納屋。物置小屋。南部・福島・栃木・茨城。 あまゆー ↓にがゆー 豊年。南島首里。あまんよ 南島(八電垣)。 あまゆん [動] 叱る。南島沖永良部。 あまられる [動] 叱られる。岩手県九戸郡。 あまり 酢。福井県高浜・滋賀県蒲生郡・奈良・広島・愛媛県新居郡・長崎・宮崎。あまん 鹿児島。 あまりもん 暴れ者。わんぱく者。南島(八重垣)。あまいばっちょ 宮崎・鹿児島。 あまる [動] (古語あもる)雷の落ちる。岐阜県武儀郡・中国地方・四国・大分・宮崎。 あまる [動] ①さわぐ。あばれる。いたずらする。肥後菊池郡(俗言考)・九州。②もてあそぶ。栃木県那須郡。 あまる [動] ↓あめる 腐敗する。くさる。岡山。 あまわた 塩辛。福島県東部。 あまん 寄居虫。やどかり。南島(八重垣)。 あまんかわら 銀河。あまのがわ。薩摩。 あまんじやく ↓あ窓のじやく つ蟻じごく。岡山・鳥取。②いら虫。群馬県佐波郡。③山彦。反響。群馬・茨城県稲敷郡・静岡県田方郡。④人真似。群馬県山田郡○⑤女子の罵称。静岡県志太郡。 あまんじゃく ①雨だれ。新潟コ②雹。ひょう。広島。 あまんしゃぐめ ①蝶の蛹。壱岐。②つむじ曲り。鹿児島県肝属郡。あめのしゃぐま 肥後菊池郡(俗言考)。 あまんだれ ↓あまだれ ①軒。静岡県庵原郡。②氷柱。つらら。長野県上田。 あまんぼ ①つるし柿。岐阜県養老郡・出雲。②首くくり。縊死者。出雲。 あみ 伯母。南島与那国島。 あみかさもち 赤あずきの餡を入れて焼いた米粉の餅。尾張(尾張方言)。 あみぬくわ (雨の子の意) 孑子。ぼうふり。南島首里。 あみゅーど (網人の意) 漁師。広島県安芸郡。 あみわたし ↓あたし 鉄架。てっきゅう。仙台。 あむし 痘痕。あばた。奈良・淡路島・兵庫県佐用郡。 あむでい 暗礁。南島加計呂麻島。 あめ 紡車の綿を引出すための具。わたあめ。尾張(物類称呼)。 あめ ↓あまむし ①あぶら虫。和歌山県西牟婁郡。②川魚の名。やまめ。奈良県吉野郡。 あめうり (飴売の意) 水馬。あめんぼ。静岡県田方郡・隠岐・大分・鹿児島県肝属郡。あめや 静岡。 あめがした 天。三重県志摩郡。 あめかす 水馬、あめんぼ。遠江(物類称呼)。 あめがた ①飴。鳥取・島根・九州。②水馬。あめんぼ。大分。 あめだか ①飴。長崎県五島。②水馬。あめんぼ。西国(物類称呼)。あめかた西国(物類称呼)。 あめたらうし 黄色に黒みのまじった牛。北海道(松前方言考)。 あめのうお ①やまめ。奈良県十津川・和歌山・愛媛県松山。②かわむつ。和歌山県那賀郡。③きすご。伊勢白子(物類称呼)。 あめのかわ 筍の包皮。たけのかわ。佐渡・出雲。 あめふりばな ①旋花。ひるがお。仙台(浜荻・陸奥及び上野下野越後(物類称呼.・褒北地方。埼玉・長野。②つりがね草。岩手県上閉伊郡・長野。③ほたるぶくろ。青森・岩手県釜石・福島・長野県下伊那郡。 あめゆき 霙。みぞれ。青森県上北郡・岩手県九戸郡・愛媛県伯方島。あまゆき 秋田・岩手・島根・大分市。 あめりか 燐寸。マヅチ。秋田県河辺郡・岩手県岩手郡。 あめりかいも ①ざつま芋。岡山・広島・香川。②南瓜。かぼちゃ。石見。 あめりかつけぎ 燐寸。マッチ。南部・秋田県平鹿郡・福島県双葉郡・新潟。 あめりかなすび 赤茄子。とまと。周防大島。 あめる [動] 食物が腐敗する。北海道(松前方言考)・盛岡(御国通辞)・青森・秋田・岩手・三重。 あめる [動] ①禿げる。山形県荘内・新潟。②雪の道が踏み固まって滑かになること。新潟。 あめる [動] 非常に酔う。佐渡。 あめんどー 水馬。あめんぼ。薩摩(物類称呼)・静岡県榛原郡。 あめんぼー 氷柱。つらら。関東・山梨・長野・佐渡。 あも ①餅。関西(物類称呼)・大坂(浪花聞書)。 ②餅の幼児語。あんも。江戸(物類称呼)、 あもい 鬣。たてがみ。南島黒島。 あや ↓あじゃ ①父。中年の男。青森・岩手・南島石垣島。②兄。あにき。秋田・山形・高知県幡多郡。⑧母。主婦。青森県下北郡・秋田・山形・新潟県西蒲原郡。④祖母。奄美大島。扮姉。南島沖永良部。⑥子守。新潟県頸城地方。 あや おてだま。津軽・福島県相馬郡。 あや [代] ↓あじゃ おまえ。 【、アヤは今日学校を休んだね」和歌山県東牟婁郡宇久井。 あやがおるい 拍子がわるい。折が悪い。茨城県稲敷郡。 あやいと 梭みちをわける糸。かざり。下総(物類称呼)。 あやおり おてだま。長野県下水内郡・高知。 あやかす [動] ↓あやす ¢じ落す。長崎・鹿児島。②膿を出す。鳥取県米子・隠岐。 あやかす [動] ↓あやす ①欺く。たぶらかす。愛知・岐阜・山口。②もてあそぷ。愚弄する。愛知県知多郡・岐阜県可児郡・三重県員弁郡・和歌山・大阪府南河内郡。⑧機嫌をとる。和歌山。④妨げる。邪,魔する。 「アヤカシまして(帰りがけのあいざつ)」奈良県吉野郡。 あやかり 愚者。‡ぬけ。三重県志摩郡・和歌山県日高郡。福井・壱岐・対馬。あいかり奈良。 あやぎ ↓あえ 薪にする雑木・小枝。柴。中国地方(浮世鏡)・伊予大三島・松山。 あやぐ 糯。もちこめ。南島徳之島。 あやくるしい 圏 手足などのだるい。九州(筑紫方言)。 あやける [動] ①子砒ハが大人の」席へ連れ出されてあっけにとられること。徳島県美馬郡。②おどろく。呆然とする。高知。(③狼狽する。あわてる。群馬・長野。 あやす [動] ↓あえる①落す。木の実などをたたいて落すこと。九州(日葡辞書)・兵庫県佐用郡・九州。②失う。遣失する。岡山。③膿を出す。鳥取県気高郡。 あやす [動] あざむく。岐阜。 あやすい [形] 容易。たやすい。愛知県知多郡・岐阜。 あやだけ 升《よこ》をわくる竹。あぜ竹。東国(物類称呼)。 あやち 区別。奈良県十津川。 あやとり おてだま。北海道(松前方言考)。 あやはべる 蝶。南島。 あやみ (歩みの意) 船と陸との間にかけ渡す板。岡山県児島郡。 あやめ 馬鹿。うつけ者。京都(かたこと)・富山・石川。 あゆのかぜ ↓あいのかぜ 東風。北国(物類称呼)。 あゆる [動] ↓あえる 果実などが熟して落ちる。九州(日葡辞書)・肥後菊池郡(俗言考)・九州。 あよ 肝。南島(混效験集)。 あよ [代] おまえ。三重県志摩郡。 あよわしか [形] あぶなっかしい。弱々しい。長崎・熊本。 あら 川の水流の激しい所。急流。静岡県周智郡。 あら ①米にまじっている籾。「アラがたかい(籾 が多い)」青森・秋田・宮城了栃木・埼玉・奈良・和歌山・壱岐・南島。②廃材。奈良県吉野郡。 あらあけ 田植。大分。 あらあめ 霰。あられ。富山。 あらあらゆび 人ざし指。秋田。 あらい 物の終り。新潟県出雲崎。 あらいいも ↓あらいも さといも。長野県佐久地方. あらいこーじ 物洗場。熊本。 あらいすすぎ ↓せんたく 洗濯。盛岡(御国通辞)。 あらいどー ↓とーら 束子。たわし。石川県江沼郡。あらいなわ 兵庫県養父郡. あらいばーさん 産婆。島根県邑智郡り あらいべ (新家の意) 別家。富山県射水郡・加賀東部。 あらいまて ↓まてる 拭き掃除。栃木・群馬・埼玉・千葉。 あらいまわし 食器などを洗い片づける事。愛知県知多郡・岐阜市。あらい窯し 山梨・長野県佐久地方。 あらいも ↓あらいいも ざといも。長野・新潟・和歌山・鳥取・島根・広島。 あらえ 分家。富山・福井県坂井郡。 あらがいな [連] 手荒た。粗暴な。高知。 あらがう [動] ①嘲弄する。からかう。岩手・広島県走島。②争う。言い争う。岩手県気仙郡・山形県荘内・島根県松江・広島・愛媛県周桑郡。 あらかさ 満潮の最高点。宮城県亘理郡荒浜。 あらかじめ [副] あらまし。おおかた。宮城・新潟県西蒲原郡・栃木・群馬・埼玉県入間郡・和歌山・淡路島・高知。 あらかす ↓そまあらかしば(馬捨場)。 あらかる [動] ↓あらける 離れる。間をあける。千葉県安房郡千倉・伊豆大島・和歌山県東牟婁郡。 あらき ↓あらし ①距離。間隔。山口県大島。②麦大豆の連作の弊を防ぐため三年に一回茶種と粟を作って畑を新にすること。壱岐。 あらき ↓あらく 新開墾地。青森県上北郡・秋田県鹿角郡・種子島。 あらく ①荒地。 「アラクおこす」茨城県稲敷郡・群馬・千葉県山武郡・山梨県河内地方・静岡県富士郡。②開墾地。岩手・宮城県登米郡・群馬県碓氷郡・千葉県印旛郡・神奈川・静岡県東部。 あらく [動] ↓あらかる ①間があくこと。徳島・高知。②相違する。へだたりがある。淡路島。 あらく [動] 開墾する。神奈川県津久井郡・静岡。 あらく [副] たいそう。えらく。 「アラク世話にたった」仙台(浜荻)・福山島。 あらくたい [形] 粗暴。荒っぽい。三重・奈良・和歌山・京都・大阪・徳島・愛媛県周桑郡・高知。 あらくたましか [形] 荒々しい。荒っぽい。長崎・熊本。 あらけ ↓あらける 山林を伐採すること。和歌山県西牟婁郡。 あらけ ①田園の広々とした所。宮崎市外。②郊外。鹿児島。③庭先。和歌山県西牟婁郡。④沖。和歌山県有田郡。 あらけ ①神棚をおく部屋。熊本。②本家。宮崎・鹿児島。 あらける [動]↓あらく ①問をあける。間隔をとる。淡路島・四国・広島・山口。②整理する。かたづける。三重・和歌山・淡路島・四国。③下草を刈る。和歌山県田並。④火をかきたてる。かき散らす。山梨・長野・岐阜・…滋賀県蒲…生郡・和歌山。⑤開く。 「窓をアラケル」愛知県知多郡。 あらける [動] ↓あだける 落ちる。ころげ落ちる。宮城県牡鹿郡・京都。 あらこ ①開墾する時の荒おこし。長野県下伊那郡。②開墾地。茨城・群馬・長野・伊豆三宅島。 あらごう [動] ↓あらがう 言い争う。上州(登古路言葉)。 あらごえ ①緑肥又は刈草。山口県大島。②驍肥。岡山県小田郡・熊本県玉名郡。 あらし ↓あらき ①輪栽のため作物をつけずにおく田畑。岡山。②はら。平原。鹿児島県宝島。 あらし ①漣。ざざなみ。富山。②雹。ひょう。栃木県河内郡。 あらし 血気盛なこと。 「アラシの者」壱岐。 あらしこ 若い元気な雇人。元気盛りの作男。常陸(常陸方言)・久留米(はまおき)・和歌山・淡路島・岡山・四国・大分・熊本。 あらす [動] 獣を解剖すること。徳島県西祖谷。 あらす [動] ①鳥獸が流産すること。秋田県鹿角郡。②堕胎する。山梨・長野県下伊那郡。 あらと ①山や村里などの入口。三河・飛騨。②住居の入口。伊豆大島。③家屋の端近の問。佐渡。 あらはえ ①五月の南風。畿内及び中国の船人(物類称呼)。②梅雨半ばに吹く風。伊勢国鳥羽或は伊豆国船詞(物類称呼)。 あらびる [動] 子供のあばれる。わんぱく。盛岡(御国通辞)・安芸(秋長夜話)。 あらまし 荒っぽい。ぞんざい。広島・島根・山口。 あらみ 魚群を見張る人又は魚見櫓。三重。 あらもと (古語あらもと) 籾すり後に米に季じっでいる屑米や籾。耨.岩手県釜石・和歌山県有田郡・山口・熊本・鹿児島。 あらもん (新物の意) 蔬茱。佐溝臥。 あらよせ 竹箒。奈良県宇智郡。和歌山県那賀郡。 あられくゎんす つぼの鉦描い茶釜。四国(物類称呼)。 ありまち [副] 有る限り。ありったけ。栃木・富山・長崎・熊本。ありこまち兵庫県佐用郡・鳥取。 ある [動] 居るの意味にも使う。八丈島・三重県南牟婁郡・奈良県吉野郡・和歌山県東牟婁郡。 あるばっせん [副] 或る時に。長崎(物類称呼)。 あれ ①米の粉。とりこ。長崎県五島・熊本・鹿児島。②ぼた餅などの餡やきなこ。壱岐・種子島。 あれ [代] ①あなた。おまえ。八丈島・三重県度会郡・和歌山県東牟婁郡。②お宅。「これはアレの猫ですか」壱岐。 あれがみで [句] 自然に。「アレガミデ出来た」長野県下伊那郡。 あれしこ [副]あれ程。西国(物類称呼)。あれしころ 久留米(物類称呼)。あれ・しき 耳国(物類称呼)。 あろーずる [連] あらゆる。富山県礪波地方。 あわ ↓あわら 池。山形県村山地方。 ああい 背負半纏。ねんねこ。静岡。 あわい ①ぐあい。調子。茨城・千葉・岡山。②天候。日より。茨城・千葉県海上郡。 あわいさ 間。あいだ。岐阜・滋賀・三重.奈良.和歌山・大阪・京都。 あわけない [形] はかない。あっけない。青森。秋田。 あわせ (古語あはせ)膳の調菜。おかず。田舎(志不可起)。 あわたく [動] あわくう。あわてる。静岡・新潟。 あわばな 女郎花。おみなえし。東北・新潟・長野・飛騨。 あわまきどり (粟蒔鳥)かっこうどり。伯耆(俚言集覧)。 あわら ↓やわら ①じめじめした土地。湿地。沼地。長野・飛騨。②深泥の田。飛騨。 あんがい [副] ↓あがい あのように。九州(物類称呼)。 あんげ [副] あのように。あんなに。新潟∴宮崎。 あんげー [副] あちらへ。「アンゲー行く」九州(筑紫方言)。あんぐい 筑後生葉郡(はまおき)。 あんけつ 馬鹿。大阪(大阪詞大全)・静岡・飛騨・福井・大阪・淡路島・香川県小豆島。 あんげどー 彼奴。大分県南海部郡。 あんこ ①兄。長男。加賀(加賀なまり)・青森・秋田・岩手・宮城・冨山県射水郡。あんこー 出羽(物類称呼)・②青年。若者。秋田・岩手・宮城。③下男。岩手県気仙郡。④土方。人夫。茨城・千葉・広島。⑤日傭労働。富山。 あんこ ①山襁魚。長野・愛知・京都府北部。②飛魚の子。和歌山県西牟婁郡。 あんごー ひきがえる。房総(物類称呼)・千葉。 あんこー 愚人。おろか者。中国地方(浮世鏡)・伊勢(物類称呼)・三重・岡山・広島・伊予大三島。 あんざり [副] 物のあきらかなさま。あざやか。筑後久留米(はまおき)。 あんじょ 尼僧。あま。山形・長野・北陸。あんじゅ 四国。 あんじょ (網麻《そ》の意) 網をすく糸。凧の糸。青森・岩手県九戸郡。 あんじょー [副] ぐあいよく。都合よく。福井・近畿・岡山・香川・徳島。 あんだい [副] 不安。心配。 「アンダイで読めない」淡路島・香川県小豆島・香川。 あんだちゅー [句] 何事だ。上総(物類称呼)。あんちゅーだびっちゅーだ 会津(物類称呼)。 あんだつぁー 蜥蜴。とかげ。南島首里。 あんだら ①まぬけ。おろか者。京大坂(物類称呼)・滋賀。あんた京大坂(物類称呼)。②むだ話。愛知県北設楽郡・広島・香川。 あんちゅーことだ [句] 何という事だ。仙台(以呂波寄)。あんたることだ 仙台(浜荻)。 あんちょ 提燈。京都府中郡。 あんで [副] 何故。なぜ。群馬・埼玉県秩父郡・神奈川。あっで 八丈島。 あんどもない [句] ①どはずれ。とんでもない。群馬。②非常に多い。長野。 あんどんばち くま蜂。越前(物類称呼)。 あんない [形] まずい。福井・三重県阿山郡。 あんなけ [代] 彼処。あそこ。西国(物類称呼)。 あんならず [副] 案に違わず。あんのじよう。筑後久留米(はまおき)。 あんにゃ ①下女。福井・京都。②遊女。伊勢山田(物類称呼)。 あんにゃ ①後とり。新潟。②下男。石川県羽咋郡。 あんにゃさ 兄。嫡子。越後(物類称呼)。 あんにゃま 姉さん。加賀(加賀なまり)。 あんね ①下女。子守。山梨。②母。長崎県五島。 あんのー ①父。大和(物類称呼)。②下男。佐渡。 あんのうち [副] 考えたとおりに。あんのじょう。近畿(日葡辞書)。あんのじゅー 仙台(浜荻)。 あんぱ [感] 別れる時の挨拶の詞。さよなら。あばよ。秋田・福井・滋賀。 あんぷら ↓あふら 馬鈴薯。秋田。 あんま ↓あっぱ ①↓ちあんま。母。福井県三国地方・志摩崎島・高知県幡多郡・南島。②姉。石川県鹿島郡・南島石垣島。③娘。石川県羽咋郡。 あんま 兄。加賀(加賀なまり)。 あんまー 娘。若い女。静岡・伊豆三宅島。 あんまだいこ 肩車。福井県吉田郡。
https://w.atwiki.jp/nanatama/pages/144.html
ステータス強化 武器強化 特殊効果付与(自身) 特殊効果付与(攻撃) 盾系 属性・守護系 コメント ステータス強化 名称 効果 備考 HP+n 該当ステータス上昇 MP+n STR+n SOL+n INT+n WIS+n ATK+n 衝撃+n 炎+n 該当属性の攻撃力上昇 水+n 風+n 地+n 聖+n 4属+n 炎・水・風・地の属性攻撃力上昇 耐炎+n 該当属性の耐性力上昇 耐水+n 耐毒+n 毒状態になりにくくなる 武器強化 名称 効果 備考 短剣+n 該当武器で攻撃時にダメージボーナス 長剣+n 刀+n 斧+n 棍棒+n 杖+n 槍+n 弓+n 特殊効果付与(自身) 名称 効果 備考 HP回復 自動的にHPが回復する MP回復 自動的にMPが回復する HP還元 ? 気合 攻撃時のAP上昇ボーナス 根性 攻撃を受けた時にAP上昇 高揚 攻撃命中時コンディション増加 妖刀 ? ムラマサ 神の守り 状態異常を防ぐ? 太加護 ? セイントメイル 月加護 ? ムーンメイル 特殊効果付与(攻撃) 名称 効果 備考 毒+n 相手を毒にする 弱+n 相手を弱化させる 即死+n たまに相手を一撃で倒す 奪+n HPを奪う 魔奪+n MPを奪う 炎奪 該当属性/守護の相手からHPを奪う 水奪 効木 植物系に対する威力増加? 効竜 竜系に対する威力増加? 威圧 ? 盾系 名称 効果 備考 「G」風 ガード時、風属性ダメージを0にする 「G」炎 ガード時、炎属性ダメージを0にする 「G」水 ガード時、水属性ダメージを0にする 「G」地 ガード時、地属性ダメージを0にする 「G」角 ガード時、相手にぶつかるとダメージを与える 「G」反射 ガード時、相手にダメージを与える(物理攻撃のみ) 「G」魔吸 ガード時、ダメージの一部を吸収する? 「G」MP ガード時、ダメージの一部を吸収する? 「G」AP ガード時、APが上昇する(ダメージ0では無効) FREE 防具強化材によって強化できる空きスロット 属性・守護系 名称 効果 備考 ○STR↑ 該当属性/守護影響下のエリアでステータス上昇 ○SOL↑ ○INT↑ ○WIS↑ ○ATK↑ ○衝撃↑ ○AML↑ ○耐衝↑ ○HP 該当属性/守護影響下のエリアでHP自動回復 ○MP 該当属性/守護影響下のエリアでMP自動回復 ○魔法↑ 該当属性魔法威力上昇? ○守ATK↑ 該当守護者が装備するとステータス増加 ○守HP 該当守護者が装備するとHP自動回復 ○日STR↑ 該当属性/守護日にステータス上昇 ○日SOL↑ ○日WIS↑ ○日ATK↑ ○日AML↑ ○日耐衝↑ コメント ※最新の15件のみ表示しています。全てのコメントを見るにはこちら → 武具/特殊効果/コメント 防具強化材のアイテム説明に少し特殊効果の説明が載ってる - 名無しさん 2009-06-18 14 26 36 「G」風付き盾で風のエレメントの風系岩落としみたいなのをガードしたら、400ダメ前後が30ダメになった。攻撃が風属性じゃないだけかな? - 名無しさん 2010-07-28 03 17 27 名前 ※コメント欄は情報提供の場です。質問・雑談等は簡易質問所か掲示板へお願い致します。 ※各行左端の○印にチェックを入れると、その投稿に対して返信することができます。
https://w.atwiki.jp/wiki3_rino/pages/31.html
#blognavi 方言バトン 【ルール】 以下のセリフをあなたの故郷の方言(自分が良く使う言葉でも可)で書いてください。 【1】あなたは何をしているんですか? 【2】僕(私)はあなたが好きです。 【3】やめてください。 【4】本当にやめてください。 【5】怒りますよ。 【6】おじいさんは山に芝刈りに、おばあさんは川に洗濯に行きました。 【7】我輩は猫である。 【8】僕は死にましぇ~ん。 【9】よ、よくもクリリンを…あいつはもう生き返れない… 【10】クララ・・・クララが立ってる! 【11】同情するなら金をくれ! 【12】隣の客はよく柿食う客だ。 【13】アムロ・レイ行きます!! 【14】ドラえも~ん、なんか出してよ~。 【15】君に決めた! 【16】次に回す人を方言と印象付きで カテゴリ [バトン倉庫] - trackback- 2006年07月17日 23 13 28 #blognavi